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フリートウッドは20億以上! PGAツアー未勝利ながら1000万ドル稼いだ選手たち

LIVゴルフの出現により、今年ほどゴルフ界で“お金”が語られた年はない。LIVの移籍契約金が100億円、優勝賞金が5億、6億円という数字が並ぶと感覚がマヒしてくる。しかし冷静に考えると、PGAツアーでも、未勝利のプレーヤーが13人も1000万ドル以上を稼ぎ出している。

13人のなかでもっとも知名度が高いのはT・フリートウッド。欧州ツアーで5勝を挙げているが、米ツアーでは未勝利。17年にツアーカードを取得し、これまで105試合に出場、うち24回トップ10に入っている。メジャーで2回2位に入っているが、惜しかったのは18年の全米オープン。最終日「63」の猛チャージで上位を揺さぶるもB・ケプカに1打及ばなかった。通算獲得賞金は1430万ドル(20億円以上)に上る。

LIVに移籍したH・バーナーⅢも1000万ドルプレーヤー(1040万ドル)。しかし未勝利でこれまでに最も稼いだのはC・トリンゲール。ツアー参戦12年で338試合に出場し、1731万ドル(25億円強)を稼いだが、未勝利のまま8月にLIVに移籍した。

ツアー82勝のタイガーがデビュー以来獲得した賞金は1億2000万ドル以上(約176億円)。一方、ツアー73勝のJ・ニクラスの生涯獲得賞金は573万ドルで、29勝のうちメジャーで6勝を挙げているL・トレビノは700万ドル。まさに隔世の感がある。歴代のレジェンドはお金ではなく勝つために舞台に上がっていたのだ。

フリートウッドがPGAツアー未勝利というのは意外(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月15日号より