【日本オープン激闘史】#10 池田勇太が逃げ切りで史上17人目の複数回優勝<2017年>
国内男子ゴルフ最高峰の舞台「日本オープン」。数々の名勝負を生み出した激闘の歴史をプレーバック! 今回は2017年に行われた第82回大会をピックアップ。
TEXT/Takeo Yoshikawa
第82回大会(2017年)
岐阜関CC東C/18H・7180Y・P70
優勝:池田勇太
-8 Total 272(67・66・67・72)
14年の勝利から毎年のように優勝争いに顔を出す池田勇太、平成生まれの覇者・小平智、賞金ランク上位の宮里優作らによる争いが予測された82回大会。初日に飛び出したのは小平で64をマークし首位タイ、池田も5位タイにつける。2日目は雨の影響で気温が下がる悪コンディション。小平はスコアを崩し6位タイに後退し、スコアを4つ伸ばした池田が単独首位に躍り出る。
3日目の池田は1番でボギーが先行するも、3、7番でバーディを奪うと、11番から連続バーディ、15番パー5ではチップインイーグルで独走。終盤でボギーを2つ叩くが後続に5打差をつけて2勝目に王手。アマの金谷拓実が65をマークし一気に2位タイに上がり、最終日は池田と同組に。
雨の最終日、池田は3番でダブルボギーを叩くなど、前半で金谷に1打差まで詰め寄られる。11番パー4でワンオンに成功しバーディを奪う池田だが、ティーショットが不安定で再三ピンチを迎える。この間に小平が17番ホールを終了して1打差で池田と金谷を追走。だが、終盤でスコアを伸ばせなかった小平、金谷は最後まで池田をとらえられなかった。
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より