【日本オープン激闘史】#9 松山英樹がプロとして初参戦。PGAツアー2勝の実力を発揮<2016年>
国内男子ゴルフ最高峰の舞台「日本オープン」。数々の名勝負を生み出した激闘の歴史をプレーバック! 今回は2016年に行われた第81回大会をピックアップ。
TEXT/Takeo Yoshikawa
第81回大会(2016年)
狭山GC/18H・7208Y・P70
優勝:松山英樹
-5 Total 275(71・70・65・69)
4年ぶりの出場となった松山英樹と石川遼、そしてアダム・スコットが予選で同組となり、ひと目見ようとコースに詰めかけたギャラリーは初日から1万人を超えていた。2日目を終え、松山は首位と3打差の8位タイ、石川はさらに1打差の14位タイとするも、アダム・スコットはティーショットに精彩を欠き姿を消した。
ムービングサタデーの3日目、松山がPGAツアー2勝の実力を見せる。9番から圧巻の5連続バーディを含む65で一気に首位に躍り出たのだ。1打差の2位タイには66をマークした池田勇太が入り、最終日、松山は東北福祉大の先輩・池田との組み合わせに。松山は日本オープン初優勝を、池田は14年以来の2勝目をかけての戦いだ。
好天に恵まれた最終日、コースに詰めかけたギャラリーの数は1万4417人。4日間を通じて4万5257人と日本オープン史上過去最高を記録した。
多くのギャラリーが注視するなか前半は松山と池田のシーソーゲーム。だが、後半は世界ランク14位(当時)の実力を発揮した松山が堅実に攻め続け、池田に3打差をつけて逃げ切り、日本オープン初優勝を飾った。
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より