新シーズンは目澤&黒宮のダブルコーチか!? 新しい試みを常に模索し続ける松山
ZOZOチャンピオンシップで久しぶりに日本のファンの前で雄姿を見せた松山英樹。その傍らには、マスターズ制覇を支えた目澤秀憲コーチに加え、本誌連載でもおなじみの黒宮幹仁コーチの姿があった。これが意味することとは?
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
今年の“ZOZO”では思うような結果が残せなかった松山英樹。昨年はシーズン序盤のこの試合に勝ったことで、その後のスケジュールを優位に進められた。今年もその流れを作りたかったところだが、パットがなかなか入らず、4日間を通して歯切れの悪いゴルフとなってしまった。
そんななか、松山は新シーズンを迎えていろいろと新しい試みを取り入れていた。そのひとつが、ジュニア時代の同級生である黒宮幹仁コーチを、ZOZOの一週間帯同させていたことだ。元々のコーチの目澤秀憲に加えて、二人で松山のスウィングをチェックするような形となったが、その意図はどこにあったのか? 4日間のプレーを終えたあとに、本人に質問してみた。
「コーチをつけるかつけないかまだ決まってないですけど、ジュニアのころから僕のゴルフを見ていたので、そういう意味で意見を求めています。いろいろ話を聞くと思いますし、目澤さんも見ていてくれるので、(コーチ)二人でうまくいければと思っています」(松山)
松山がそう語るように、練習場で黒宮は松山と仲が良さそうにああでもないこうでもないとスウィング談義に花を咲かせているようだった。気心の知れた旧友がコーチについてくれれば百人力というところか。
グリーン上でも、イヤホンをつけてリズムを聞きながら練習したり、レーザーでアドレスの向きが正しいかをチェックする練習なども取り入れていた松山。いいと思ったものはどんどん取り入れていくその貪欲さが、PGAツアーのトップ選手としていられる証なのかもしれない。
毎日ショットの修正を繰り返していた
練習日も試合が終わったあとも、練習場でスウィングの調整を行った松山。黒宮が加わったことで、コーチ二人の意見が聞けるようになり、よりチームの会話が増えたようにみえた
パッティングもダブルコーチで
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より