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開幕戦にめっぽう強い! コルダ姉妹の姉・ジェシカが3年ぶりV

米女子ツアー開幕戦、トーナメントofチャンピオンズでジェシカ・コルダが3年ぶりに優勝を飾った。通算6勝のうち、開幕戦Vは4回目。初戦にめっぽう強いワケとは?

大会最終日はジェシカ&ネリーのコルダ姉妹と実力者ダニエル・カンが最終組で激突。「ダニエル(カン)は安定しているし、ネリーはもの凄い勢いで追撃してくる。いったいどうすればいいの? っていう展開でした。本当にクレイジーな1日だったわ。昨日もクレイジーだったから今週はまさにクレイジーウィーク!」と笑顔を交えて振り返ったジェシカ。

3日目がクレイジーだったのはツアー史上5人目の「60」というビッグスコアをマークしたから。「2日目の上がり3連続ボギーで完全に終わったと思ったから、3日目の60はうれしい大誤算でした」

ビッグスコアの翌日は調子を落とすプロも多いが、ジェシカは「落ち着いていました」。最終日の朝は自宅から連れてきていた愛犬チャーリーと散歩を楽しむ余裕もあった。

妹の追撃をかわし、4日間ボギーわずか1つのカンと通算24アンダーで並びプレーオフに。「本戦の終盤パットがショートしていたから」とプレーオフ1ホール目の10メートル近いパットは「もうこれ以上やりたくない。絶対入れる」とキャディに宣言し、イチかバチかで強めに打った。それが見事にカップイン。彼女より内側につけていたカンのバーディパットが決まらず、18年の開幕戦以来3年ぶりの勝利を手中に収めた。

勝てなかったこの3年、噛み合わせの不良による激しい頭痛に悩まされ、大がかりなあごの手術を受けツアーを離れたことも。その間、妹が目覚ましい活躍で姉を抜き世界ランク3位へ。「もちろん苦しかったです。でも家族が支えてくれた」とジェシカ。

ところで開幕戦優勝4回のワケは?「心構えかしら。みんな開幕戦は様子を見ようとするけれど、私は初戦から勝ちにいく。でもゴルフはなにがあるかわからない。だから面白いんです」。27歳は大人になった。

今季は2014年以来の複数回優勝なるか(写真は2015年サロンパスカップ。PHOTO/Shinji Osawa)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月16日号より