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開催まで1ヶ月……なのに大会名もスポンサーも「未定」。大丈夫なの? メキシコ選手権

2月25~28日の日程で開催予定のWGCメキシコ選手権がコロナの影響で今年はフロリダで開催されることが決まった。

メキシコシティのチャプルテペックGCで開催予定だったが、メキシコは現在、米国との往来が制限されているため開催が困難に。そこで69年にライダーカップが行われたフロリダの名門コンセッションGCが新しい舞台に選ばれた。

PGAツアーがプレーヤーたちに送った通達によると、フロリダへの変更は限定的で来年は再びメキシコに戻る可能性が高いという。だがそれはツアーの“建前”。実際には、来年以降もフロリダ開催が本命視されているようだ。

99年に世界ゴルフ選手権の一環として華々しくスタートしたメキシコ選手権は、アメリカンエキスプレス、CA、キャデラックと冠スポンサーを変えながら続き、17 年以降は、メキシコシティに拠点を置き主に小売とテレビに携わる企業の集合体であるグループサリナスをスポンサーに迎え、大会を米国国境の南、つまりメキシコで開催することで合意していた。

07~16年はフロリダのドラールゴルフリゾートが舞台だった。それがメキシコに移ったのは、大統領に就任する直前トランプ氏が同リゾートを買収、トランプナショナルドラールに変わり、キャンペーン中の同氏による人種差別発言がもとでコースを移したのでは?と言われていた。だが当時のティム・フィンチェムPGAツアーコミッショナーは「単なる財政問題」と主張していた。

とりあえず開催コースは決まった。だが、まだ決まっていないのが今年のタイトルスポンサーとイベントの名称。昨年コロナの影響でZOZOチャンピオンシップの開催地が日本からカリフォルニアに変更され、同じくCJカップも韓国からラスベガスに移ったもののイベントの名称自体は変わらなかったのだが……。

大会開催までおよそ1カ月。ツアーは冠スポンサー探しに奔走することになる。

メキシコで開催された2020年大会ではパトリック・リードが優勝を果たした(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月9日号より