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ラームは子どもにボールを盗まれ、トーマスは名前を間違えられる…全米オープンの珍事あれこれ

世界の注目がLIVゴルフに奪われがちだったなか、M・フィッツパトリックの初優勝で幕を閉じた全米オープン。実は毎日のように珍事が起こっていた?

初日の18番でボールを盗まれるハプニングも、このホールをバーディとしたJ・ラーム(PHOTO/Robert Beck/USGA)

まずは初日、C・ターレンという選手が2位タイに立ち、「誰!?」と話題になったが、実は2度目のメジャー出場。どちらも予選会から勝ち上がって出場権を獲得するも、3年前の全米オープンでは、なんと現地入りした空港でキャディバッグを“ロスト”。「ペブルビーチでは水曜日までバッグが見つからず焦ったが、今回は普通に月曜日に出てきたのでホッとした」

同じく初日の18番では、J・ラームが左のラフに入れたボールが盗まれてしまった。「2人の子供が反対方向に走るのが見えた。100パーセント間違いなく彼らが盗んだんだ」とか。幸い落ちたラフがそれほど深くなく、見ていた人がいたことで正確な場所が特定でき、無罰のドロップ。さらに飛球線上にギャラリースタンドがあり、再度のドロップが許され、なんとバーディを奪取した。

2日目に起こった珍事といえば、一時6アンダーでトップに立ったM・J・ダッフィーが放ったショット。14番パー5でギャラリースタンドのカーペットからショットを打ったのだ。ドロップすることもできたが、深いラフより「ライが良かった」ほうを選んだが、残念ながら、このホールはボギー。

3日目の1番ホールでは、スターターがJ・トーマスを「ジャスティン・トンプソン」と紹介。トーマスのリアクションが“変顔”と話題になった。

最終日は、優勝したM・フィッツパトリックの弟でプロデビューしたばかりのアレックスの話。3日目、兄にチャンスがないと踏んで、約1000キロ離れたノースカロライナの自宅に戻ろうと飛行機に乗ったが、空港を降りると兄が首位タイとなっていることを知り、そのままとんぼ返り。「150ドル払った価値は十分にあった」とか。

今年の全米オープン、話題は尽きなかった。

2日目の14番パー5、ギャラリースタンドの上から救済を受けずに直接2打目を打ったダッフィー(PHOTO/James Gilbert/USGA)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より