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一度でいいから出てみたい!「プロアマ」っていったいどんな試合?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

普段は見られないようなリラックスしたプロの表情が見られるのもプロアマならでは(PHOTO/KJR)


プロアマ(pro-am tournament)


「プロアマ」(pro-am tournament)は、読んで字のごとく、プロとアマチュアが一緒にプレーする試合のことである。プロ1人につき、アマチュア3人というチーム構成で、チームごとの対抗戦という形式が一般的だ。チームのベストボールを採用するスクランブル形式のケースも多く、腕に自信がない人でもプロと一緒に楽しめる。

プロツアーのプロアマは通常、予選ラウンドの前日(4日間トーナメントの場合は水曜日、3日間トーナメントの場合は木曜日)に行われるのが一般的。参加できるプロ選手は、前週までの賞金ランキングの上位者や、前年の賞金ランキング上位者、あるいはスポンサーの推薦を得た者に限られる。

プロアマへの出場資格があるのに特別な理由がなくプロアマを欠場した場合には、本選への出場が認められない場合もある。参加するアマチュアは、ほぼ主催者・大会スポンサーの関係者に限られ、スポンサー側からすれば、プロアマは特別な顧客への接待という意味合いもあり、有名トッププロが安易に出場を辞退しないための措置なのだ。

過去には2014年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」で、豊永志帆が、プロアマ戦への出場資格があることを知らずにプロアマを欠場したことで、翌日からの本戦に出場できなくなったという事例も。これはJLPGAの「プロ・アマ競技に出場しなかった場合、当該トーナメントの本戦に出場できないものとする」(第19条5項)にあたると判断されたためだ。

直近では、先日のミズノオープンで石川遼が咽頭炎のためプロアマを欠場したが、診断書を提出したことで、欠場せざるを得ない「やむを得ない理由がある」と判断され、翌日の本選への出場も認められた。

また、ツアーとは関係なく、ツアープロのオフシーズンなど企業が独自に開催するプロアマも多い。完全招待制のものもあるが、参加費を支払って出られるプロアマ、メーカーが商品購入者への特典として抽選で招待するものなどもある。招待される側としては、コンペ形式のプレーを楽しみながら、憧れのプロと会話できたり、プロの技術を間近に見られるまたとないチャンスということもあって、人気も高い。ゴルファーなら一度は参加してみたいイベントだ。