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「大舞台が大好き」メジャー8試合中5度のトップ10! ザラトリスがメジャーに強い秘密とは?

今季メジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」でプレーオフに進出、優勝は逃したものの、単独2位に入ったウィル・ザラトリス。彼がいま、ネクストメジャーチャンプ候補として注目されている。

故A・パーマーの母校ウェイクフォレスト大ゴルフ部のチームメイト、C・ヤングと同組でプレーした最終日、ザラトリスは最終ホールで3メートルのパーパットをねじ込み、派手なガッツポーズを繰り出した。

「気が変になるほど必死で戦った」結果の2位。「3日目に崩れたことが敗因。でも2位に入れたし、自分のプレーを誇りに思う」と達成感をにじませた。

昨年のマスターズで松山英樹に1打差の2位に入り脚光を浴びた25歳は、これまでメジャー8試合(プロ入り後は7回)に出場し、2位2回、トップ10入りが5回と、コースのセッティングが厳しいほど実力を発揮するタイプ。デビューから8試合で5回のトップ10入りは、E・エルス以来の快挙である。

「(大舞台で戦うのが)大好き。もし好きじゃなかったら、他の職業を選択しています。よく大勢のギャラリーの前でプレーして緊張しない? と聞かれますが、テレビの向こうで何千万人が見ている、これくらい何でもないって思っています」

B・ケプカが立て続けにメジャー4勝を挙げ、“メジャーキラー”と呼ばれたが、彼との共通点を挙げるとすれば『強心臓』。自他ともに認めるショットメーカーだが、課題はショートゲームとパッティング。大会前のアプローチに関するデータは全体の96位、パッティングにいたっては185位だった。しかし全米プロでのパット貢献度は10位。パットさえ決まれば、難コースでも「上位で戦う自信がある」。

次なるメジャーは6月16日からの全米オープン。そして7月には全英オープンが控えている。メジャー獲りの鍵を握るパッティングがハマれば、勝機は大いにありそうだ。

全米オープンのタフなセッティングでどんなプレーを見せてくれるのか?(写真は2022年全米プロゴルフ選手権。PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より