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【全米プロはこの3人に注目!】キャメロン・スミス「フラット&シャットなクラブ使いが正確ショットを実現」

今週開幕の全米プロ、注目3選手のスウィングを紹介。3人目は、今季すでに2勝を挙げメジャーに望むキャメロン・スミス。レックス倉本プロが解説!

PHOTO/Blue Sky Photos、Yasuhiro JJ Tanabe、KJR

解説/レックス倉本
米国に滞在し、PGAツアーを熟知。中継では現地から生の声を日本に届ける

「引退後はコーヒーショップを開くのが夢、趣味は舟釣りなど、普段はとても物静かで落ち着いた印象を受けますが、ゴルフはアグレッシブにガンガン攻めるスタイルで、バーディ奪取率が非常に高い選手です。その彼を支えるのがショートゲームの上手さ。100ヤード以内に限れば、PGAツアーでも屈指の超一流。さらに、近年はショット力と飛距離が格段に伸びたことで、今年のブレークにつながったように感じています。


ホブラン同様、左手首の掌屈を使って、シャットフェースを維持しながら、左足の踏み込みと体の回転でフェース面をコントロールしながら飛ばす、今風のスウィングですが、細かいところで独特な動きを入れています。バックスウィングのトップに入る手前で、左手の甲を上向き、右手の甲を下向きにすることで、クラブをフラットな軌道にします。そこからトップでフェースが真上を向くようにしてシャットな状態を作ることで、長いアークを描くことができ、パワーを蓄えています。“ダウンコッキング”も特徴的。ダウンスウィングの途中で手首の掌屈がトップよりさらに深まることで早い段階からフェースがボールに向くようになります。それがミスの少ない正確なショットにつながっています。

余談ですが、後ろ髪を伸ばした独特なヘアスタイルはゲンを担いでのことですが、往年の名手と同姓同名の“リー・トレビノ”さんに髪の毛を切ってもらっているそうです。マスターズでもいい成績(3位タイ)を残しましたが、今大会も優勝候補のひとりです」

バックスウィングの途中で左腕を内旋させることで、クラブをフラット軌道に乗せていく

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より