前週予選落ちも…LAオープンで2位に5打差をつけて畑岡奈紗が圧勝!
米国女子ツアーの「DIOインプラントLAオープン」で畑岡奈紗が強豪を抑え、圧勝を飾った。そんな彼女にとって、次なるターゲットは“メジャー獲り”だ。
前週ハワイで行われたロッテ選手権で予選落ちを喫した畑岡は、「マスターズで予選落ちしたJ・スピースが翌週RBCヘリテージで勝ったこともあるし、ゴルフは何があるかわからない、と自信を持ってプレーしました」と、初日からエンジン全開。世界ランク1位のコ・ジンヨンや実力者パク・インビらが追従したが、畑岡はフィールドで唯一4日間60台をマークし、後続に5打差をつけ、先頭でゴールした。
勝利の裏には「まだ会ったことのない」新コーチとのビデオ通話を利用したユニークなレッスンがあった。
「(前週のハワイで)強風の中プレーし、ボールの位置がどんどん右寄りになっていることに気づいたんです。で、コーチに動画を送ってやり取りしました」
結果、特にミドルアイアンで球の位置が右に、かつボールから離れて構えていたことが判明。「それを正しい位置に戻してプレーしたら、2日目の7番ホールでピタッと噛み合う感覚があったんです。そこからずっと良かったですね」と畑岡。
これで米ツアー通算6勝目、世界ランクも6位に浮上(4月28日現在)。勝ち星はJ・コルダと並んだが、2人の共通点は実績がありながらメジャーを獲っていないこと。
「メジャーは私にとって重要です。これまで何度か優勝手前まで行きましたが、届きませんでした。もう少しショートゲームの精度を上げれば、さらに(メジャー獲りの)チャンスは広がると思います。勝つためにはもっと自信が必要です」
となれば直近は6月開催の「全米女子オープン」だが、メジャーの戦績は、18年に2位、20年に3位。昨年は笹生優花にプレーオフで敗れ、2回目の2位。
日本のエースの飽くなき挑戦は続く。
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より