岐阜県の瑞陵ゴルフ倶楽部で男子プロによる10人によるワンデートーナメント「THE TOURNAMENT for the FUTURE〜子どもたちへの贈り物〜」が開催。単にプロが腕を競うだけでなく、さまざまな思いが込めれらた新しい取り組みとして注目を集めた。

PHOTO／大会提供

3月13日に岐阜県の瑞陵ゴルフ倶楽部で開催された「THE TOURNAMENT for the FUTURE〜子どもたちへの贈り物〜」。プロゴルファーが発起人となって開催された試合ということも画期的だが、クラウドファンディングを利用して大会資金の一部を集めたことも注目を集めた。

クラウドファンディングを利用したことについて、発起人の中西直人は次のように語る。

「僕は『みんなで作り上げる』のが好きなんです。トーナメントは通常、メインスポンサーがあって、そこがすべてを負担する形になる。そういう大会もとてもありがたいのですが、プロ、ジュニア、ゴルフ場……全員でひとつのトーナメントを作り上げる、ということにトライしてみたかったんです」

また大会名に「子供たちへの贈り物」とあるように、ジュニアゴルファーの記憶に残るような大会にしたいというのも大きな目的のひとつ。本大会では、プロとジュニアが2人ずつ、同じ組で回り、男子プロのプレーをジュニアが間近で体感。「自分がジュニアの頃にはこういう大会がありませんでした。今日一緒にラウンドしたジュニアが楽しそうにしているのを見て、自分もこんな大会に参加したかったなと思います」と優勝した比嘉一貴が語った通り、プロの飛距離やインパクト音、真剣勝負の空気感などを間近で感じたことは、子供たちにとってまたとない経験になったことだろう。

クラウドファンディングでは、295人の支援を得、目標金額の1000万円を上回る1078万円を調達。それ以外にも、賛同する企業から支援を受け、大会の開催にこぎつけた。

「今日を迎えるまで本当に実現できるのか、不安な日々もありましたが、本当にチャレンジして良かった。シーズンイン直前にジュニアのみんなから元気をもらいました。ありがとう!」と中西。第2回、第3回と続いていってほしい素晴らしい大会だ。

＜試合結果＞
優勝　比嘉一貴　-5
2位Ｔ　香妻陣一朗　-3
2位Ｔ　出水田大二郎　-3
4位T　中西直人　-1
4位T　池村寛世　-1
6位T　亀代順哉　+1
6位T　阿久津未来也　+1
8位　大西魁斗　+3
9位　片岡尚之　+5
10位　古川雄大　+8

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