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「海外は絶対に経験したほうがいい」レックス倉本、手嶋多一、佐藤信人 “世界”を知るアラフィフ座談会

昨年末、久しぶりに集まったアラウンド50の手嶋、佐藤、レックス。アメリカで学んだという共通点を持つ3人が、ゴルフ界や自身の経験、そして今後を語った。8割“ギャグ”になってしまう話のなかにある真摯な提言をどうぞ味わってください!

PHOTO/Masaaki Nishimoto

手嶋多一

68年福岡出身。高校卒業後渡米、イーストテネシー州立大学卒業後帰国して93年プロ入り。ツアー8勝。昨年はシニアオープンでも優勝。今年はレギュラー、チャレンジ、シニアと3足のわらじを履く予定。「若い人からパワーをもらいたい」

佐藤信人

70年千葉出身。高校卒業後、米国陸軍士官学校を経てネバダ州立大へ。93年帰国後プロ入り。ツアー9勝(うちメジャー3勝)。現在はゴルフネットワークなどで解説者・レポーターとして活躍。「トーナメント中継をしている時が一番幸せです」

レックス倉本

66年広島出身。イーストテネシー州立大学在学中、オールアメリカン選出、日本アマ優勝。91年日本のプロテストに合格。現在はフリーで解説者・レポーターとして活躍。「解説より試合に出る数が多い1年をどこかで過ごしたい」

佐藤 僕がアメリカにいたのは88年から93年ですが、レックスには会っていません。もちろん、存在は知っていました。学生ゴルフ界で有名でしたから。レックスは一番最初はどこに?

倉本 オクラホマステート。1年間勉強して、当時のアシスタントコーチがイーストテネシーでヘッドコーチの仕事を得たので付いていきました。

佐藤 日米大学対抗で、アメリカ側の代表にもなっていましたよね。

手嶋 外人顔だからでしょう。

佐藤 コテコテの日本人ですけど。

倉本 2人でかぶせないでよ(笑)。

手嶋 僕はレックスの2つ年下。佐藤とは、プロ同期です。

佐藤 はい。手嶋さんはジュニアの時、九州の怪童と言われてて超有名でした。僕が帰国後、手嶋さんと同じプロテストを受けました。

手嶋 細川(和彦)、兼本(貴司)とか……江連(忠)もいた。

佐藤 第一印象は、「ああ、これが手嶋多一か」と。

手嶋 自分よりあごが長いなと。

佐藤 僕たちは結局、何の話をしていても最終的に顔をいじって終わる(笑)。手嶋さん、ジョージアテック(工科大学)では誰がいましたか?

手嶋 チャーリー・ライマーとか、トリップ・アイゼンハワー。

佐藤 コメンテーターですよね。

倉本 ゴルフチャンネルの。

手嶋 テックの人間はコメンテーターが多い。頭がいい学校ですから。僕にはきついどころか地獄でしたよ。死ぬほど勉強させられて……そんな時、レックスから電話があり、イーストテネシーに来たらいいと呼んでもらったんです。

倉本 ちょうど(川岸)良兼が大学4年の夏にアメリカに来て、その時、多一と初めて会った。変な男やなあって(笑)。

手嶋 レックスはセントアンドリュースみたいなアップダウンのない顔やなって(笑)。僕、最初はアラバマのアレキサンダーシティのジュニアカレッジにいたんですよ。

佐藤 セントラルアラバマってジュニアカレッジで一番ですよね。

手嶋 要は、すぐにテックなんて入れないから、ミズノのアメリカの社長にまずそこに行って引っ張ってもらえと。トライアウトでコーチ陣の前で数十球打って入った。強いチームとは知らなかった。

佐藤 ライダーカッパーがチームメイトですよね。パー・ユーリック・ヨハンソンとか。

手嶋 そう。最近、イーストテネシーの選手が試合に出てるよ。日本のチャレンジにいる呉司聡。

倉本 小さいけど頑張ってるよね。呉は僕の家に何回も泊まったよ。

手嶋 女子プロも来るんでしょ。

倉本 僕を求めてね(笑)。いや、うちのかあちゃんが偉いから。最近は河本結、山口すず夏。すごくチャーミングな子たち。

手嶋 なんや、その死語は(笑)。

倉本 しぶこのマネジャーの“ミミ”も、僕の家に1年いたんです。しぶこ、QT受かってよかった。

手嶋 どこに拠点を置くんだろう。やっぱりフロリダですか?


倉本 東海岸に拠点をつくったほうが時差的に得すると思う。たとえば東の朝7時は西の朝4時だから、体が動かない。転戦を考えると1日損する感じ。あとは税金。西で税金が安いところはラスベガスのあるネバダだけ。東なら僕がいるフロリダは州税がないから。

手嶋 僕はレックスが出ているNHKの朝の番組をよく見ますけど、解説って難しいよね。僕は、ハワイアンオープンや日本開催のPGAツアーチャンピオンズでラウンドレポーターをやったけど、向いてないと思った。話をするタイミングが難しいし、すぐに「そうですねえ」と言う。これはダメです。

佐藤 話し始めのきっかけの言葉ですが、口癖になるんですよね。

手嶋 レックスが「ナイスですね」っていうのと同じです。村西とおるみたい。「全裸監督」(笑)。

倉本 パンツ一丁で解説しないよ。

佐藤 レックスは自分の放送を後で改めて見ますか?

倉本 見ない。怖いのもある。自分の失敗はわかっているから。見たら粗ばかり探し始めて、自分でも嫌になるよね。

佐藤 僕も全然見ない。ネガティブだから嫌になって、次に話す時にイップスになるんです。あれダメ、これダメとなって……選手時代と解説者になって、中継の見方が変わりましたよね。

倉本 つい、解説者目線で見る。この人ミスしたなとかも思うし。

佐藤 批判的な感情を持ちたくないので、基本、英語でしか聞かないんです。

倉本 アメリカの中継はアナウンサーも含めやっぱりプロですよ。

佐藤 理想です。情報があるし、映像をつくる側も話す側も全員がプロフェッショナルです。

倉本 今は機会が減りましたが、女子ももっと解説したいですね。

手嶋 僕も女子、見ますよ。若い子はあまり知りませんけど、稲見(萌寧)はショットがすごいね。正確性があるって皆も言う。

倉本 すごいように見えないのがすごいのね。

手嶋 機械みたい。迫力じゃない。迫力なら、原(英莉花)とか。

佐藤 そんなに飛距離は出ないんですね。それでもあのパーオン率はすごい。稲森みたいな感じです。

手嶋 パターも上手いですよ。

佐藤 女子のレベルは上がっています。アメリカのメジャーに勝つ選手が出てくるんだから。もちろん、海外に行く選手はパワーがないと。飛ばない選手で世界を目指すとはあまり言わないです。

手嶋 しぶこは飛ぶ?

倉本 ぼちぼち飛んでたよ。調子がよかったら球がもっと飛び始めるタイプ。でも、古江(彩佳)もそうだけど、そこまで飛距離が出ない選手が、アメリカでどう乗り切るのかも興味ありますよね。

手嶋 そんなん言ったら、(宮里)藍ちゃんも飛ばなかった。

倉本 当時と今は違うよ。藍ちゃんが引退した時、デビュー年のスタッツと比べても、距離も伸びてショットもよくなっていたけど、周りの底上げのほうが大きかった。

手嶋 飛距離は男子もとんでもなく伸びている。だってドライバーで平均300Yくらいでしょ。

佐藤 今、アメリカも欧州も、アベレージが295~296Yの間くらい。300Y平均が70人くらいいますからね。最低290Yくらいはないと厳しくなる。

倉本 振って290Yではなく、70%でアベレージを出せる選手が1年間戦える。

アメリカにはいい練習環境がある

手嶋 調子の悪い相手にはどうインタビューするの? 松山(英樹)くんとか、しづらいときもある?

倉本 俺は全然ダメ。でもプロデューサーなどは何でもいいから長く聞いてほしいと言う。本人はもう話したくないんだからいいだろうと思うけど。

佐藤 アメリカだったらプレーがよければ取材されるし、悪ければ取材されることはない。

倉本 あれだけスター選手がいたら必要ないしね。

佐藤 向こうは拒否権もある。日本ツアーは拒否してはいけないと書いてあるんです。でも、嫌な態度を見せるなら、今日は勘弁してくださいと断ったりするほうがいい気がします。

倉本 しぶこだってQT7日目、79を打った後はさすがに話さなかった。わざわざアメリカに来た日本の取材陣が、何かコメントがほしいのはわからんでもないけど。

佐藤 松山くんなんかは、きちんとプレーを見て質問する人にはきちんと答える。

倉本 多一、松山くんとは回ったことあるの?

手嶋 メモリアルで優勝した年に一度帰国した時、セガサミーで回った。アイアンの飛距離がすごい。

佐藤 外国選手と回ったら、アイアンがやたらと飛ぶのにびっくりしますよね。ドライバーはあまり変わらないのに。

手嶋 レックスが一番ドライバーが上手いと思うのは?

倉本 ダスティン・ジョンソンが上手いなあ。飛んでコントロールできる。よどみなくポーンと振って、フェードだから決まった幅に落ちる感じ。それで強いと思う。

佐藤 僕は、ドライバーはマキロイ。あれだけ何年も「SGオフザティー」部門で1位とか2位ばかりだから。

手嶋 D・Jは上手いよね。でも、好きなスウィングはやっぱりドローヒッター系。ジェフ・マガート。

倉本 古い! 彼は大学3年の時にカンニングか何かをして1年間出場停止だった。その時練習で一緒だったけど、確かにすごかったよ。

手嶋 余計な情報はいらん(笑)。でも、曲がらないですよね。

倉本 ハンパないよ。スウィング中、動いてるかわからない感じ。アドレスして気づいたらフィニッシュにいって、球はポーンと飛ぶ。

手嶋 そうそう、マシンです。

佐藤 ビハインド・ザ・ボールがしっかりしているんですよね。

手嶋 この前全米プロシニアで回ったんです。感動した。すごいドローでカッコよかった。東京五輪で金メダルを取ったザンダー・シャウフェレも小さいのに飛ぶね。

佐藤 アスリートの血統です。お父さんが十種競技のオリンピアン、お爺ちゃんやひいお爺ちゃんもドイツでサッカーや陸上競技をやっていて。

倉本 僕が彼の親父さんと話をして出た結論は「ハイブリッド」の世界の強さ。アジアと西洋の血が混じった選手が絶対強くなるって。

手嶋 タイガーも。

倉本 遺伝的なところ、体格もだし、アジア人の勤勉さもあったり。

手嶋 僕らの時代は、アメリカに日本人選手はいなかった。今はたくさんいますよね。

倉本 今、アメリカの大学は世界中でリクルートをしているし、リクルートビジネスもある。エージェントに登録すれば大学とコンタクトしてくれ、道が開けていく。長野未祈はそれで短大に入ったし、同じ短大に今年3人くらい日本人が入るのかな。オーランドのセミノール。ジュニアカレッジは、まずTOEFLの点が関係ない。授業も最初の1年はかなり楽で、いい滑り出しになるよね。

手嶋 練習環境もアメリカには勝てない。大学にゴルフ場もある。

佐藤 いい指導者より、いい環境があるのが一番大きいです。

倉本 うちらの大学、山を切り開いて7億円でトム・ファジオ設計の練習場をつくった。最近、NCAAでトップ10くらいに入った。

佐藤 東京五輪のポーランド代表のエイドリアン・メロンクもイーストテネシーですよ。

倉本 そう。イギリス人コーチになって欧州の強い選手も連れてきている。(ビクトール・)ホブランなんか、まだオクラホマ州立大の近くに住んでる。あれだけ稼いだらジュピターとかフロリダに移るのに。練習環境がいいんだろうね。

手嶋 ホブランってスウィングいいよね。顔もヨーロッパ人っぽい。

倉本 ええ性格してますよね。

佐藤 北国のノルウェーで育ったのに、勝った4つの試合全部、メキシコとかドミニカとか、ヤシの木やマングローブが生えてるところばかり(笑)。

日本選手も次々とレベルアップしている

倉本 コリモリもいいよね。

手嶋 レックス、コリン(・モリカワ)と話します?

倉本 デビューしてツアー参戦して最初にインタビューした。むちゃくちゃ賢い、地に足の着いたいい男。日本語はほとんど話さないけど、「新宿のしょんべん横丁の焼き鳥屋がうまかった」って。

手嶋 知らんがな(笑)。

倉本 プライベートでお父さんと行ったと。しょんべん横丁というのは僕が勝手に英語にして聞いたんだけど、「たぶんそう、汚い焼き鳥屋だけどうまかった」って。

佐藤 日系4世になるんですかね。

倉本 お母さんは中国。

手嶋 ハイブリッドだね!

佐藤 昨年、中島啓太が優勝したアジアアマにもたくさん出ていました。ノートルダムのタイチ・コも香港と日本のハイブリッド。

倉本 いい素質がある選手が出てきているなと。いろんな国の、化けそうな人の集まりだと思った。

手嶋 中島啓太とは少し前に日本オープンで回った。今みたいな体になる前、ヒョロッとしてた時。

佐藤 中島、金谷…皆回ってますね。誰が一番すごかったです?

手嶋 金谷はメンタルが強くて、いいあごしてる(笑)。比嘉一貴も、あの身長であの飛距離は驚いた。

倉本 日本の若手も次から次へと出てきていいね。金谷くんは、昨年のメモリアルでの居残り練習姿を見たらよくわかった。ストイック。

手嶋 少し入りすぎるところがあるかも。逃げる場所をつくっとかないと。少しは僕みたいにあほなことも言ってほしいね。

倉本 あなたは言いすぎ(笑)。

佐藤 金谷くんの昨年の最終戦の18番はすごかった。マスターズにいける世界ランク50位以内に入るため、バーディを狙って取った。

手嶋 若手男子選手もレベルが上がっている。トラックマンとかが出てきて飛距離も伸びたし。

佐藤 はい、大きく影響してます。

倉本 感覚の世界から数値の世界になってる。デシャンボーの試合前の練習は面白いよ。ショットはスタートの30分前から打ち始め、アイアンはGCクワッド、ドライバーはトラックマンを使うけど、パンと打ったらキャディがフェースを拭いて、彼は数値を見てボールはちらっと見るだけ。その繰り返し。数値でクラブがどう入ったか自分の感覚と合わせる。TVゲームの世界に入ってきました。

佐藤 マッチョもアリ、になりましたしね。ドラコン選手みたいに「振る」打ち方もアリになった。

手嶋 皆、200万の械器を自分で持ってます。僕は練習場で、1回打たせてって言う(笑)。

倉本 せこいな(笑)。

佐藤 でも、僕は、若かったら絶対使っていたと思う。

手嶋 今みたいなデータの時代に生まれてたら、もっと科学的なゴルファーになっとるかもしれない。

倉本 多一は突き詰めるから。大学時代「僕の利き目は右だからダメ、だから左でやります」と左打ちを練習し始めた。

手嶋 本気で半年くらいやってました。本当の一流って、右利きで左が利き目とか、左利きのほうがいいと思ってた。ニクラスとかタイガーとかは左が利き目。

佐藤 僕は左利きで右打ちはちょっとうらやましいと思います。リードアームが上手く使える。

手嶋 (星野)陸也とか(今平)周吾とかがそう。あんな感じで飛ぶのは、引っ張る力が強いから。

佐藤 左利き目がいいのは、頭が残るから。僕は一応そうです。

手嶋 信人もショットメーカーやもん。左利き目だと視点が合う。右目だとわざわざ見ないといけない。パッティングにも影響する。

佐藤 そういえば手嶋さんは、シャフトのシールを貼ってあるのと貼ってないのとではシャフトの硬さが変わるという説があります。

手嶋 ははは……僕はいつも貼ってるよ。絶対に同じにしてもらわんと。繊細なのよ。

倉本 そうそう、変態です。

佐藤 手袋もバリバリ音のするのが嫌で特注ですよね。変態っす。

手嶋 レックスも繊細です。顔は大胆だけど。

海外は絶対に経験したほうがいいです!

佐藤 そういえば今年、日本と欧州共催の試合ができました。勝てば欧州2年シードがもらえます。今年から欧州ツアーにはドバイのお金が入ったんですよね。

倉本 サウジはアジアンツアーにお金を出して。世界で選手の取り合いですよね。ますます賞金が過熱する。日本ツアーにもマネーが入ってくるといいのに。

手嶋 世界のゴルフ界が動いてるね。でも、自分の経験を考えても海外には行ったほうがいいよね。

倉本 
絶対いいと思う。

佐藤 はい。僕は、自分の子どもは海外で育てて勉強させるのがベストだと思っています。ゴルフだけではなくて、いろんな面で。やっぱり英語が話せるのは強いし。

手嶋 視野が広くなる。僕もチャンスがあれば子どもを連れていき、チャンピオンズに挑戦したい。

倉本 いいね! でも、最近複雑な心境で。日本の大学のことを知らないからうかつなことは言えないけど、日本の若手が活躍して世界ランク1位になり始めたのは何か大学でもよい取り組みをしているのではと思う。でも一方、日本の男子ツアーの試合数を見て、プロ活動しようと思ったら、やっぱり早めに海外に出て海外ツアーで生計を立てる計画のもと動くほうがいいのかもしれないと。それに多一が言うように、国際的な視野を養うにはアメリカはいいよね。

佐藤 僕は、日本のプロの試合が世界アマチュアランクのポイントで大きすぎることは改善すべきかと思うんです。僕らの時代は大きな目標だった関東アマや九州アマは世界ランクのポイントにはあまりならない。アマチュアのときはアマチュアの試合で優勝の成功体験や経験を積んで、満を持してプロに上がってほしいというのがある。今の感じだと、小中から詰め込んで、世界ジュニアに10歳で勝ち「天才少年現る」と言われ、そして14歳でピークを迎えたりしがち。アメリカは基本、大学4年生がスムーズにコーンフェリーに上がる仕組みがあり、大学には4年間行くことを推奨する。そうすれば、ゴルフでダメでも社会に戻っていけます。

倉本 アメリカはパイが大きいから、そういうシステムさえつくれば勝手にスター選手が出てくるんだろうね。日本は数少ない有望選手を大切に育てる。そのなかで成功する人もいるけど、信人が言ったようなケースもある。

手嶋 いい話やね。でも挑戦は大事よね。英語だって、僕もすぐ話せるようになったわけじゃない。アレクサンダーシティには日本人がいなかったのがよかった。

倉本 多一の英語はひどいもんよ。

佐藤 値段交渉は上手いですよ(笑)。でも僕も英語は大学にいってから。2カ月よりは半年後、半年後よりは1年後という感じで。

手嶋 一番いいのは彼女をつくることだと言われましたよ。

倉本 偉そうに。僕はそんなの、一切できなかったよ(笑)。

手嶋 PGAツアーチャンピオンズ、今年受けられたら受けたいけど、すごく狭き門なんでしょう。

倉本 通過は5、6人くらいかも。でも、多一が行くなら、僕も予選から出る。行くだけは行ける。

佐藤 僕は、それを取材する側なら行きたいです。

倉本 僕の夢は、年間15試合くらい出てみたい。15年間ずっと解説していて試合に出てないので。

手嶋 絶対出てほしい。レックスと一緒にやってみたいです。

倉本 最近、ゴルフが上手くなってるんよ。体は動かないけど、頭はしっかり働いている。

手嶋 ここ何年かが勝負ですよ。日本のシニアもレベルが上がっていますから。

佐藤 僕は、トーナメント中継で話をしている時が一番幸せなんです。とくにPGAツアーの試合を。引き続き頑張りたいです。

倉本 僕の夢はもう1つある。3人で試合の中継をしたい。

佐藤 ああ、それはいいですね。

手嶋 顔ネタになるよ(笑)。

倉本 多少ふざけた予選ラウンドから、最終日はむちゃくちゃ締まったイイ解説を3人でやりたい。

佐藤 まずはインターネット中継ですね。テレビでやったら事故になります。3人とも話せるネタがあるシニアの試合がいいですよ。

倉本 3人とも忖度しまくったら嫌だなあ。まあ、その時まで、それぞれ楽しく頑張りましょうや。

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より