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なぜか南国に強い! 北欧出身のホブランがバハマで大逆転V

タイガー主催の「ヒーローワールドチャレンジ」でビクトール・ホブランが6打差を逆転し、優勝を飾った。

北欧ノルウェー出身なのに、なぜか優勝は南国ばかり。初優勝したのはカリブ海の楽園プエルトリコ、続く2勝目はメキシコ屈指のビーチリゾート、マヤコバで、こちらは連覇を達成している。

そして今回、世界の精鋭20名が一堂に会した「ヒーローワールドチャレンジ」の舞台は、フロリダ半島の南東に浮かぶトロピカルアイランド、バハマ。3日目までは、ほとんど目立たず優勝候補でもなかったホブランだが、最終日のバックナインでイーグルを2つ奪う猛チャージで逆転優勝。憧れの人、タイガーから虎をかたどったトロフィを授与され、満面の笑みがこぼれた。

最終日を5打リードで迎えていたのは親友のC・モリカワ。ステディなプレーに定評があるだけに圧勝ペースかと思われたが、最終日は前半2つのダブルボギーを叩く大乱調。代わって試合中海沿いのバンガローにモリカワと一緒に泊まっていたホブランが2イーグルで主役に躍り出ると、S・シェフラーに1打差をつけ勝ち切った。

「ルームメイト(モリカワ)とは今夜どんな会話をすると思う?」と問われたホブランは、「2人の間ではあまりゴルフの話はしないんです。でも彼は自分のスコアや成績に関係なく、ほかの人のナイスプレーを喜んでくれる。だからきっと今夜も喜んでくれると思います」と絆の深さを感じさせるコメントを口にした。

クリスマスには故郷ノルウェーに帰るそうだが、「もちろん雪が積もっているし、半年は屋外でゴルフはできません。でもホームはホームだからリラックスして英気を養いたい。北欧出身なのに南国で勝つ理由ですか? それは自分にもわかりません(苦笑)」

ちなみに米メディアが彼につけたニックネームは“トロピカルゴルフキング”である。

着実に勝利を積み重ねる24歳のホブラン。今季はメジャー獲りにも期待だ(写真は2021年アーノルド・パーマー招待。PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より