Myゴルフダイジェスト

古江は単独2位以上が必須。2人に絞られた賞金女王レース、1700万円の差を稲見は守れるか

賞金女王レースもいよいよ大詰め。獲得賞金額が2億円を超えた稲見萌寧と古江彩佳、最終戦のリコーカップを前に、賞金女王を争う2人の心境はいかに?

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

長く続いたシーズンも大詰め、最終戦のリコーカップを残すのみとなった。最終戦は“選ばれし者”40名のみが出場でき、この大会に出場することをシーズンの目標に掲げる選手も多い。リコーカップはいわば“ご褒美的”な意味合いもあり、普段のトーナメントとは少し違った雰囲気になる。しかし、賞金女王レースの渦中にいる2人にとってはそういうわけにはいかない。

稲見萌寧、古江彩佳の一騎打ちとなった今年の賞金女王争い。どちらが勝つのか注目が集まるが、本人たちは意外と冷静にこの状況を見ている。

「賞金女王というより、まずは試合を第一に考えたい。初日から意識することはない。最終日をいい位置で迎えられたら、そこで初めて意識すると思います」(稲見)

「やるしかないという立場なので、いくしかないと思っている。でも、賞金女王というよりは、試合を頑張る。そうすることで賞金女王も見えてくると思う。そこはあまり意識しないで、とにかく試合を頑張ります。ゴルフを楽しむことが一番ですね」(古江)

2人の差は約1700万円。稲見が圧倒的有利な状況に変わりはないが、まだまだ何が起こるかわからない。いよいよ、最後の戦いが始まる。

「とにかく試合でいい成績を残す。それしか考えていません」(稲見)

圧倒的な強さを見せ現在9勝
●スタンレーレディス(2020)
●明治安田生命レディス
●ヤマハレディース
●スタジオアリス女子オープン
●フジサンケイレディス
●中京テレビ・ブリヂストンレディス
●ニトリレディス
●日本女子プロゴルフ選手権
●伊藤園レディス

「ゴルフを楽しめれば結果はついてくる」(古江)

2021年前半戦は苦戦も終盤に意地をみせる
●デサントレディース(2020)
●伊藤園レディス(2020)
●大王製紙エリエールレディス(2020)
●富士通レディース
●マスターズGCレディース
●TOTOジャパンクラシック

古江は単独2位以上が必須
古江が賞金女王になるためには、まずは単独2位以上が絶対条件。古江が単独2位だった場合、稲見が14位以下、古江が優勝なら稲見が3位以下で逆転となる

渋野日向子は最終戦12位Tで終戦
アメリカQスクールへ

この試合を最後にアメリカへ行く渋野。「とても悔しい。予選会を通って、アメリカでプレーできるようにしたい。日本で応援してくれる人がいるから自分がいる。もっと成長していいプレーヤーになれるように頑張ります!」(渋野)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月7日号より