【アーカンソー選手権】「ここは私のパワースポット」畑岡奈紗、2日連続ホールインワンで米5勝目
ライダーカップの裏で行われた米国女子ツアーの「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で、畑岡奈紗が優勝。アメリカで初優勝を飾った思い出の大会で通算 5勝目を挙げた。
首位タイからスタートした最終日は、出だしからバーディーを量産する快調なペースだったが、13番のボギーで歯車が狂い、後続の猛追に苦しむ結果となった。
「皆が迫ってきたので、すごくプレッシャーを感じました」と我慢のゴルフを強いられ、ボギーならプレーオフという最終ホールでパーをセーブ。M・リーらに1打の僅差で逃げ切ると、「18番のパットはボールを置くときに震えていました。ここでまた優勝できてよかった」と安堵の表情を浮かべた。
思えば3年前、19歳の畑岡と最終日最終組で優勝を争ったのは、今回と同じリーだった。そのときは畑岡の独走で6打差の圧勝にプレッシャーを感じる暇もなかったが、今回は粘ってつかみ取っただけに、感慨もひとしおだ。
大会初日には11番、2日目には6番でホールインワンをマークし「このコースは私のパワースポット」と声を弾ませた畑岡。ちなみに同一大会で2個のエースは16年のカナディアンオープンで上原彩子がマークして以来、史上5人目の快挙。「それだけアイアンショットの状態が上がっていた」と自信をのぞかせた。
この勝利で賞金ランクはN・コルダに次ぐ2位、世界ランクも5位に浮上。東京五輪で目標だったメダルを獲れなかった悔しさをバネに気持ちを切り替え、前を向いて5勝目を手繰り寄せた。
そして、もうひとり大会を盛り上げたのが1カ月ぶりのツアー参戦となった笹生優花だ。風が吹いた最終日に2イーグルを奪い、6アンダー65をマーク。4位タイと今季4度目のトップ5入りを果たした。
シーズン終盤、彼女たちの動向から目が離せない。
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月19日号より