試合中もマスク着用が必須に? コロナ対策ガイドライン改訂
ツアー5団体による「トーナメントにおけるコロナ禍対策に関するガイドライン改訂(ver. 6)」が発表された。
5団体とは日本ゴルフ協会、日本プロゴルフ協会、日本女子プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構、日本ゴルフトーナメント振興協会。前回の改訂を基本に、スポーツ庁の通達や、他スポーツ団体の提言を参考にして、感染症専門医である東邦大学炭山嘉伸理事長監修で編集したのは1回目から変わらない。
今回の主な改訂ポイントは「催物制限基準」、「オンサイト(抗原定性)検査」、「クーラーボックス・ドブ漬け使用時の注意」、「熱中症と新型コロナの見分け方」「暫定的濃厚接触者の追跡」など。8項目あるが、いずれも業界関係者へのガイドで一般ゴルファーにはあまり関係がない。ただ、ファン目線で気になる項目が「マスク着用義務の強化」。どう強化されたかといえば、選手、キャディともにラウンド中のマスク着用を求めている。会場内においては、ショット時以外はマスクをして、キャディ、同伴競技者とも会話は必要最小限にし、マスクを外す場合は発話せず、人との距離を1メートル以上確保するとした。
この辺の事情をTV解説者のタケ小山氏は「女子ツアーでは名前の公表はないものの、すでに複数の感染者が出ていて、これから続出するかも、という情報が入っています。男子も同様の状況だと思いますが、そこを勘案してのガイドラインだと思います」
続けて現在の状況を「PCR検査は実施されていますが、特に女子ツアーは過密スケジュールで、ワクチン接種はシーズンオフまで待つという選手も多いと聞いています。米国ではバブル方式で検査を徹底し、ワクチン接種率も上がってマスクをしている選手はいません。国同様、ツアーでもコロナ対策は後手後手というところですね」(小山氏)
観る側としては、やはり選手の表情なども楽しみたいところだが……。
週刊ゴルフダイジェスト2021年9月21日号より