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逆転シード獲得のハドリー「キリンの赤ちゃんのよう」ホールインワン達成時の動画が話題に

ウィンダム選手権の主役は優勝したケビン・キズナーだが、主役を食ってしまった(?)選手がいる。チェッソン・ハドリーだ。

ホールインワンで喜びを爆発させたハドリー(PGAツアーのインスタグラムより)

レギュラーシーズン最終戦の注目の1つがシード権争い。ポイントランク125位までが来季の出場権を獲得し、プレーオフシリーズに出場できるが、大会前のハドリーは132位とシード圏外。

ウィンダムでも3日目を終え51位と、トップ125入りは難しい状況だった。ところが最終日に細身の34歳が躍動する。バーディを量産し、16番ではなんとホールインワンを達成。8アンダー、62の猛攻で15位に入ると、ポイントランクもJ・ローズを圏外に押しやり125位で見事シードを確定させたのだ。

ラウンド後のインタビューでは思わず涙。「僕ってすごく泣き虫なんです。ここ数年苦しかったので感情が込み上げてしまって。プロ生活11年でホールインワンは初めて。こんなに素晴らしいことが起きるなんて今日は特別です」と声を詰まらせた。

ホールインワンを達成した後の彼のリアクションがネットで話題になると「あれはキリンの赤ちゃんが飛び跳ねてるみたいでしたね。運動神経はいいほうです。アスリートですからね」と解説。長身&細身の彼がひざを折り曲げジャンプする姿は本人の言うようにキリンの赤ちゃん風。PGAツアーが動画をあげると、たちまち2万5000もの「いいね!」がついた。さらに泣き虫インタビューで好感度を上げ、優勝したキズナー以上に話題となった。

「ゴルフは人生そのもの。うまくいかないことのほうが多いからこんな幸せなことがあると心が踊り出すんです」

プロ初の“エース”は妻アマンダさんと祝うという。「特別な機会が来たら開けようと思っていたワインがあるんです。これで祝杯を上げたい」

1勝はしているが毎年のようにシードぎりぎりの戦いを続けるハドリー。感受性豊かで人間味たっぷり。この男の名前、覚えておいていいかも?

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月7日号より