オリンピック感は「ぜんぜんない」稲見萌寧“練習ラウンド感覚”で1アンダー発進
<東京五輪ゴルフ女子 初日/霞ヶ関CC東C/6648Y・パー71/8月4日~8月7日>
東京五輪ゴルフ女子、トップスタートの稲見萌寧は、3バーディ2ボギーの1アンダー「70」でラウンド。畑岡奈紗と並び16位タイで初日を終えた。
1番ホールを「すごく緊張した」と語った畑岡に対し、「ぜんぜん緊張しなかった」という稲見。むしろ
「自分のティーショットで女子ゴルフが開幕したのが嬉しい」と、まるでコンペの始球式のような感覚で記念すべき五輪の第一打を楽しんだ様子。
「特別な試合だけど、やってることは変わらない。ギャラリーも入ってないのが大きいのかも。試合感もないし、最近日本のツアーで有観客の試合も多かったので、練習ラウンドっぽく感じてしまいました」
ただ、グリーンの速さについては驚いたようで
「昨日(練習ラウンド)とぜんぜん違って、びっくりするくらいグリーンが硬く、速くなっていた。朝の練習グリーンとも違っていたので、最初のほうはスピードを合わせるのが難しく、3番ホールで3パットしてしまった」
それでも、そこで「学習した」という稲見は、17番で3m近いパーパットを沈め、ガッツポーズ。
「ここが一番大きかった。ここでボギーにしてしまうと18番もボギーが出そうな雰囲気があるので、17番で耐えられたことが18番のバーディにつながったのかなと」
その18番は、セカンドをベタピンにつけるスーパーショット。明日につながるバーディフィニッシュで1アンダー、16位タイにつけた。
「オリンピックより日本ツアーのほうが緊張します。緊張というより不安ですかね。予選落ちがあるので。オリンピックは予選落ちがないから、気楽にできます」と大物感たっぷりのコメント。
果たして72ホール目の金メダルのかかったパットであっても平然と打ち切ってしまうのか。期待は高まる。
取材&撮影●服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト)