【東京五輪】平均280Y超えも! 世界のぶっ飛び女子5人の迫力スウィング
PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos、Takahiro Masuda
6648Y・パー71で行われる東京五輪女子ゴルフ。海外メジャー並みのタフなセッティングだが、そんな長い距離をものともしない、世界の飛ばし屋5人のスウィングをクローズアップ。米女子ツアーに詳しいレックス倉本に解説してもらった
ビアンカ・パグダンガナン(23)
平均飛距離 285.0Y
世界ランク178位 162cm フィリピン
昨年プロデビューし、シーズン飛距離1位を獲得。プロデビュー戦となった20年全米女子プロでは9位タイに入り、潜在能力の高さを証明している
ドラコン選手並みの深い捻転
「超ストロンググリップでバックスウィング時に頭を低くして『これでもか!』というくらい体を捻転させています。飛距離に特化したスウィングといえます」(レックス倉本・以下同)
ブルック・ヘンダーソン(23)
平均飛距離 275.2Y
世界ランク8位 162cm カナダ
14年に軽井沢で行われた世界女子アマで個人優勝。米ツアー通算10勝は男女通じてカナダ勢最多。ルールギリギリの48インチの長尺ドライバーを使いこなす
オーバースウィングも軸ブレゼロ
「超オーバースウィングですが、トップで沈み込みながら、切り返しで強烈なタメを作ることでシャットフェースになり、飛んで、かつ曲がらない」
パティ・タバタナキット(21)
平均飛距離 274.7Y
世界ランク13位 162cm タイ
大学2年時にプロ転向し、今季ブレーク。ANAインスピレーションでは初日から首位を守る完全優勝で、初勝利。米女子ツアーで現在賞金ランク4位
高い位置から振り下ろす
「ボールの真上に頭を置き、バックスウィングで肩を縦に回転させることで、手を高い位置に振り上げている。大きなスウィングアークが特徴」
ネリー・コルダ(23)
平均飛距離 273.8Y
世界ランク1位 177cm アメリカ
今年の全米女子プロに勝ち、世界ランク1位に。今年は13試合出場中トップ10入り8回、うち優勝3回と圧倒的な強さを誇っている
飛ぶだけでなく再現性も高い
「長身と長い手足を生かしたオーソドックスなスウィング。再現性が高く大崩れしない。(五輪に出場する)姉ジェシカも妹とそっくりなスウィング」
笹生優花(20)
平均飛距離 262Y
世界ランク9位 166cm フィリピン
日本女子ツアーでは平均飛距離トップ。日本国籍も持つが、今回は母親の母国であるフィリピン代表として出場。2カ国の期待を背負って金メダルを目指す
理想的な高弾道・低スピンで飛ばす
「シャットフェースでロフトを立てながら、インパクト直前までグリップが股関節より低い位置をキープして、ロースピンと高打ち出しを実現している」
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より
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