【東京五輪】盗みたいのは「フワッとしたアプローチ」。畑岡奈紗が松山英樹と志願の練習ラウンド
東京五輪・女子ゴルフの開幕を来週に控えた畑岡奈紗が、松山英樹、星野陸也の男子チームと霞ヶ関CCで練習ラウンドを行った。
畑岡からお願いして、男女の日本No.1プレーヤーの夢の競演が実現。畑岡が見たかったのは、松山のアプローチだという。
「(自分が戦っている海外の)ツアーでは、“フワッ”としたアプローチが必要とされるケースが多い。そこが、自分に一番足りない部分」と語る畑岡。松山とは、ツアーが休みの週に何度かラウンドしたことがあるというが、試合の練習ラウンドを一緒にする機会は当然ながらない。
「どういうところからアプローチをして、どんな想定をして練習しているのかを参考にしたかった。アプローチはすごく柔らかくて、自分が打ったらグリーンの反対側まで行ってしまようなところでも、しっかりセーブすることができるのが凄い」
松山の邪魔にならないよう、技術的なことを直接聞くことはしなかったというが、帯同するアプローチの名手、丸山茂樹ヘッドコーチにアドバイスを求めると
「インパクトをきれいに入れようとすると、手打ちになってしまうことが多いので、たとえ短いアプローチであっても、しっかりと体の回転を使って打ったほうがいいと言われました」
また「グリーン周りのアプローチは、フェアウェイでも逆目になっているように感じるので、クラブの入れ方も注意が必要」とコースの見えない難しさも感じ取っていた。
「冬にラウンドした時とは違い、芝も生き生きしているし、ラフも、見た目はそこまで長くなくても、(クラブの)入り方によってはボールの出方が読めない部分もある」と、コースの難しさを語っていた
29日に開幕する男子の試合も見に来たいという。
「男子プロというと、パワーゲームになっていることもあって、ドライバーを見たがる人が多いと思いますが、一度マスターズを見にいったときに、グリーン周りの技術が本当に凄くて、とても勉強になった。なので、今回もグリーン周りを重点的に見たいと思います」
女子代表の服部道子コーチも「奈紗ちゃんはすごく集中していて、本当にプロアスリートという感じ。自分がこの2週間、やるべきことをしっかりと計画して入ってきている」と評する通り、自分の課題をしっかりと把握し、その改善に余念のない畑岡奈紗。
復調したショットに、磨き抜かれたショートゲームが噛み合えば、目標としている金メダルがかなり現実味を帯びてくる。