全米オープンで謎の裸足男がコースに乱入のちナイスショット!? 正体はユーチューバー
熱戦が繰り広げられた全米オープン最終日。ジョン・ラームが劇的勝利を収めた裏で思わぬハプニングが起きていた。
それはブライソン・デシャンボーとスコッティ・シェフラーの組が13番のティーショットを打った直後のこと。虹色のケープをまとった裸足の男性が1本のクラブを手にロープ内に乱入した。と思ったらこの男、フェアウェイの真ん中に立ち、ポケットからボールを取り出し左の方向にクラブをひと振りしたではないか! ところが彼のスウィングが、思わず「ナイスショット」と言いたくなるほどいいスウィングだったのでSNSがザワつく結果に。
すかさず数名のセキュリティが男を取り押さえ退場させたが、そのホールでデシャンボーがダブルボギーを叩き、優勝戦線から離脱したのはこの件が影響したとかしなかったとか……。
フィル・ミケルソンの元キャディでテレビのレポーターを務めるジム・マッケイ氏によると、乱入者はユーチューバーのコナー・マーフィー。実は彼が話題になるのは今回が初めてではない。
今年の4月、同様のレインボーカラーのウェアでコーンフェリーツアー(下部ツアー)の予選会に登場。108を叩いて撃沈したあと「全米オープンで優勝してやる!」と宣言していた。もちろん彼の発言に関心を寄せる人はいなかったが、優勝とは違う形で全米オープンに爪痕を残すことには成功(?)したようだ。
過去には全英オープンに全裸男の乱入が続き、ストリーキングが“全英名物”といわれたことも。背中に「19番ホール」と書いて走り回るストリーキング男は皮肉屋の英国紳士をニヤリとさせた。
全米オープンでは12年にウェブ・シンプソンが優勝したとき表彰式に鳥の鳴き真似をするおじさんが現れた。苦笑いのシンプソンが「僕の新しい友達です」と機転を利かせたこともある。
週刊ゴルフダイジェスト2021年7月13日号より