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PGAツアーも副業の時代? 9億円ゲットへ選手の“ SNS”競争が過熱!

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PGAツアー選手の間でツイッターが大流行! 今さら? と思うかもしれないが、その背景には……。

背景には小誌でも何度か紹介した「プレーヤー・インパクト・プログラム」の影響がありそうだ。シーズンの終わりに、人気選手8人にボーナスが与えられるプログラムで、総額4000万ドル(約44億円)、トップの選手には800万ドル(約9億円弱)の大ボーナス。

新たな“ツイッターキング”の1人と評されているジム・ハーマン(43)はこのプログラムをマネジャーから聞かされてツイッターを始めたのだが「いまだにこれが何かにつながるなんて信じていないが、やってみるとけっこう楽しいんだよ」と、すっかりハマってしまったとか。「昨日はひどい悪夢を見た。インパクト・プログラムの4000万ドルをまったくもらえない夢だった」などとつぶやくうち、フォロワーは1万2700人に。

もう一人の“キング”はマックス・ホーマ(30)。彼は以前からツイッターユーザーだったが、ファンの一人が自分のスウィングビデオを送り、それに答えたことから人気上昇。今では27万5000人ものフォロワーがいる。ちなみに彼の場合、ファンのスウィングを分析や批評するのではなく「ひどいカメラアングルだ」とか「こんなスタンスでは、コースがかわいそう」などの“斜め上からのコメント”が逆にウケている状況。

フォロワー数では、フィル・ミケルソンの73.3万人やタイガー・ウッズの657.7万人にはかなわないが、コメントの面白さやインパクトで“バズる”のもひとつの方法。

同プログラムは、シーズン終わりのフェデックスポイントなども考慮されるので、試合の成績と無関係というわけではないが、人気や発信力、ブランド力などのほうが重視される。プロもゴルフだけやっていればいい時代ではなくなった!?

「本業」が疎かにならないようにね!

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月6日号より