強い! 星野陸也、4打差圧巻V。金谷を抜きオリンピック出場2番手に浮上
<アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ/相模原GC東C(神奈川)/7298Y・パー72/5月13日~16日>
PHOTO/Hiroshi Yatabe
2年ぶりの開催となった「ダイヤモンドカップ」で5月12日に25歳になったばかりの星野陸也が後続に4打差をつける圧勝でツアー5勝目を飾った。
コロナ禍で2年ぶりの開催となった「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」は、毎年、開催コースを替えるサーキットトーナメント。
今年の舞台は、関東の名門、相模原ゴルフクラブ東コース。大木がホールの周りをぐるっと囲む林間コースで、とにかくフェアウェイが狭い。風が吹いた3日目、首位に立った星野陸也のフェアウェイキープ率が21%だったことでもわかるように、選手はティーショットに苦労する難コースだ。
最終日、最終組は、トップの星野陸也(10アンダー)、2位タイの時松隆光と浅地洋佑(8アンダー)という20代の3人。星野はこの試合の練習日に25歳になったばかりのバースデー優勝がかかる。時松は先週2位タイと涙を飲み、「今週こそは!」と意気込む。浅地はダイヤモンドカップの1年越しの連覇がかかるうえ、3試合連続で最終日最終組と好調を維持している。
そんな思惑を胸に秘め、最終日、最終組がスタートする。トップの星野が2番、5番、8番と順調にバーディを重ねていくのに対し、時松、浅地はボギーが先行して、追撃態勢を作れないままインに突入。11番、12番で星野が連続ボギーを打ったが、13番、14番ですぐに取り返すなど、星野の攻撃的なゴルフが2人を圧倒。終わってみれば、一度も首位に並ばれることもなく、2位に4打差をつけて余裕の逃げ切り優勝。
星野は4月の関西オープンに続いてツアー5勝目。金谷拓実を抜いて、賞金ランクトップに躍り出た。この後、星野は全米プロに出場する予定、また、この優勝によって全英オープンの出場権も手に入れた。
「オリンピックは、スポーツ選手なら誰でも目指す大会だと思うので、ぜひ出場したいです」と公言する星野。今回の勝利で世界ランクは金谷拓実を抜き日本勢2番手に浮上。果たしてこのまま代表枠を勝ち取ることができるのか?
<最終成績>
優勝 | 星野陸也 | -13 |
2位 | J・パグンサン | -9 |
3位 | 浅地洋佑 | -8 |
4位T | 片岡尚之 | -7 |
4位T | 香妻陣一朗 | -7 |
4位T | 阿久津未来也 | -7 |
4位T | 小田孔明 | -7 |
オリンピック出場へ
星野陸也が日本勢2番手に浮上!
世界ランク | |
---|---|
15位 | 松山英樹 |
69位 | 星野陸也 |
77位 | 金谷拓実 |
105位 | 今平周吾 |
149位 | 石川遼 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より一部改