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【インタビュー】セキ・ユウティン<後編>「ティティクルのスウィングを見て、骨盤周りの柔軟性が欠けていると気づきました」

毎年、多くの若手が台頭する国内女子ツアー。その中で耽々と2勝目を狙うのがセキ・ユウティンだ。昨シーズンの総括から新年の抱負、そして2勝目に懸ける思いをお届けする。

PHOTO/Osamu Hoshikawa、Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki

セキ・ユウティン 1998年3月5日福井県生まれ。7歳からゴルフを始める。2016年に18歳で中国女子ツアーで初優勝し、賞金女王に輝く。翌年国内女子ツアーにフル参戦。2022年には「ゴルフ5レディス」でツアー初優勝。昨年はメルセデス・ランキング68位、QTランクは44位。171㎝・63㎏

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ティティクルのような
柔らかさが欲しい

GD さきほど話に出たリカバリー率のほかにも、ドライビングディスタンスも少し物足りないような気もしますよね?

セキ 飛距離が足りていないとは感じていて、もともと爆発力があるタイプではないので、筋トレには力を入れていました。ですが、シーズン中に筋力を維持するのはとても大変でした。すごい疲れが出るんです。

GD 試合数が多いなか、シーズン中でもウェイトトレーニングはやっていたんですか?

セキ はい。ほかの選手に聞くと、シーズン中はウェイトをやらない人も多いようですが、私の場合、やらないとパワーが出なかったんです。ただ、最近考え方が変わってきたんです。

GD 具体的にはどう変わった?

セキ 私は体格的に、身長も高いし、体も大きくパワー自体はあるんです。ですが、その力をスウィングに反映できていなかった。その原因が骨盤周りの柔軟性が欠けていることだとわかったんです。たとえば、ジーノ・ティティクルのスウィングを見るとよくわかりますが、骨盤周りを柔らかく使えているためにパワーが出ている。目指しているのはそんなスウィングです。コンディションを保ったままシーズンを戦い抜くうえで、必要なのはウェイトトレーニングではなく、骨盤周りの柔軟性ではないかと思うようになりました。


GD どのようなきっかけで、その考え方に変わったんですか?

セキ ピラティスのトレーナーとの出会いです。

GD ピラティス?

セキ はい。ローリー・マキロイなどPGAツアーで活躍している選手がピラティスをトレーニングに取り入れているというのを知って、家の近くでピラティスができるスタジオを探していたんです。そのスタジオに貼ってあった「ゴルフのパフォーマンスアップ」の文字を目にして「コレだ!」と思い、出会ったトレーナーさんの指導を通じて力よりも柔軟性を重視するようになりました。

GD オフの期間はそのトレーナーの元に通ってトレーニングしていく予定ですか。

セキ 基本的にLINEでやり取りしているのですが、毎回“宿題”という形で課題が出されてそれをこなしていく形で進めています。疑問などがあれば、とても丁寧に回答してくれるため、毎回しっかりと納得したうえでトレーニングできていると感じています。

GD 具体的に、どのようなことに取り組んでいるのでしょうか?

セキ 骨盤周りのトレーニング、ストレッチ、スピードを出せるような動作をメインに取り組んでいます。始めて間もないですが、上半身と下半身の連動性は感じられるようになってきました。このままうまくいけば、飛距離が出てくるイメージも湧いています。今までフィジカルに対していろいろアプローチしてきたなかで、次のステップとしてストレッチが上手くハマればと思っています。

前半戦で結果を残し
リランキングで上位へ

初優勝からはや4年。新たなシーズンを迎えるに当たって、セキは何を思っているのだろうか――。

GD シーズン開幕に向けたオフのスケジュールは?

セキ 今月からアメリカのオーランドにひと月ほど合宿に行きます。中国ツアーに出場しているときは、毎年冬に行っていたんです。知り合いもいますし、この時季でも25度くらいで暖かく、雨も少ないので気候的にも恵まれています。

GD 英語は問題ない?

セキ はい、問題ないです(笑)。

GD 2026年シーズンの目標を教えてください。

セキ レギュラーツアー前半戦のうち、7、8試合は出場できると思うので、そこで結果を残してリランキングでトップ10に入り、後半戦もプレーできるように頑張ります。もし、後半戦の出場権を獲得できたら、その時はシード権を取ることを目標に戦いたいです。

GD 2勝目も狙ってますか?

セキ 2022年の初優勝はQTランキング42位でした。一方、今年は44位で同じ40位台。十分チャンスはあると思っています。

GD 一気に2勝目、3勝目とトントン拍子に勝つ選手もいる一方で、「2勝目」というのは難しいと言われていますよね?

セキ 1度優勝したことで、周りからの期待も感じましたし、自分のなかでも2勝目への期待が膨らむことでプレッシャーを感じていました。今思えば、一球一球、目の前のことに集中できていなかったように思います。だからマイペースに目の前のことに集中する、それができれば、昨季とは違って、いいリズムをキープしたまま戦い抜けると思います。そうすれば結果も付いてくると思っています。

週刊ゴルフダイジェスト2026年1月20日号より