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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.39「チャンピオンズは気候もコースコンディションも全試合最高です!」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

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今週はPGAツアーチャンピオンズのスケジュールや開催場所についてボクが感じたことをお伝えします。

チャンピオンズは1月からツアーが始まります。初戦は優勝者たちの試合でハワイからスタートし、モロッコ、フロリダ、アリゾナ、カリフォルニアと会場が移動していきました。寒い冬は暖かいエリアで試合が組まれているわけです。どの試合も気温は15~25度くらいで、朝晩は長袖やジャケットが必要ですが、日中はほぼ半袖でプレーできます。非常に快適でした。ボクは休みなしで参戦しましたが、雨で中止という試合もなかったです。天候が安定する時期に試合ができるようにスケジューリングされているのです。これは選手だけでなく、プロアマに参加するお客さんや観戦するギャラリーにとっても大きなメリットと言えます。


チャンピオンズは11月中旬まで試合がありますが、夏からはコロラド、ニューヨーク、ワシントン、ミシガン、ミズーリなど、中部から北部エリアに会場が移り、秋になるとカリフォルニアやフロリダ、アリゾナに戻るという感じです。広大な国土を持つアメリカだからこそできるのかもしれないですが、よく考えられていますね。

そしてコースコンディションです。どの試合もコンディションが抜群です。気候がいいからメンテナンスもしっかりできますし、ベストなコンディションを保てるのでしょう。

また、ボランティアのスタッフがとても多かった印象があります。ジュニアも含め、ボランティア活動が当たり前のように行われています。歴史のあるツアーも多く、試合が地域に根差したイベントになっていて、いわば文化のひとつになっている感じです。

チャンピオンズは3試合行って1週休みが多く、7月は2試合など、考えられているのですが、ボクは初参戦だったのでかなりハードでした。とくに移動が……。毎回、飛行機で次の会場に向かいますが、半日~1日はかかります。最高の天気&コンディションで開催されるツアーですが、移動だけは最後まで大変でしたね。

いつものことですが12月は予定がいっぱい

自社(BKコーポレーション)のコンペ、静岡ラジオの収録、プロアマコンペ、前夜祭など、めちゃくちゃ仕事しています。いつものことですが、12月は超ハードです

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年12月30日号より