畑岡奈紗の優勝を支えた髙田洋平氏のトレーニングセッションを植竹希望が体験!
週刊ゴルフダイジェスト
畑岡奈紗の優勝を支えた髙田洋平トレーナーが、日本で最新のトレーニングセッションを公開。昨年から2度の手術を行った植竹希望が参加した。いったいどんな内容だったのか。
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/プリズムゴルフラボ東京、The City Golf Academy


髙田洋平
02年に米国留学し、米国理学療法博士(DPT)を取得。現在米国ダラスで活動中
植竹希望
1998年生まれの黄金世代。22年KKT杯バンテリンレディスで初優勝
目指すべきスウィングが明確に
「TOTOジャパンクラシック」で3年ぶりに優勝を飾った畑岡奈紗。その畑岡のトレーナー兼コーチを務めるのが、チームプリズムゴルフの代表である髙田洋平氏だ。現在、米国を拠点に畑岡、笹生優花、高橋彩華、櫻井心那などの体のケアやパフォーマンス向上をサポートしている。今回、髙田氏の来日に合わせたセッションが行われた。参加したのは昨年、右股関節の手術を行った植竹希望。植竹を見た髙田氏は、
「身体測定、関節の可動域、力の出し方を確認し、地面反力の計測を行いましたが、自分がやりたいスウィングと体の動きはとてもマッチしていました。ただ、ケガの影響がありますから体のケアやトレーニングは必要でしょう。トレーナーと一緒に取り組めば、もっともっとよくなるはずです」
髙田氏は「身体から診るゴルフ」を提唱しており、体から上達するゴルフを目指している。スウィングの型にはめるのではなく、選手それぞれの体を生かしたスウィングを重視している。
「植竹選手は横に動くタイプですが、右股関節の押し込みにブレがありました。切り返しからスッと左に乗っていければ、股関節の負担は軽減できます。右サイドをどう作るかより、左に乗っていくというのがカギでしょう」
アドバイスを受けた植竹は、
「今は体がボロボロな状態です。スウィングをどうこうする以前に体からしっかり整えないとダメだと感じていました。今回、髙田さんに診てもらって目指すべきスウィングとのマッチングや今後の課題が見えてきました。いいアドバイスがもらえました」

まずは身体測定。両腕、上腕、前腕の長さなど、細かくデータを取る。さらにさまざまな動きをさせながら関節の可動域をチェックし、植竹選手のフィジカルデータを集める
地面反力の計測では『Smart2Move』という最新の機器を使用。両足で踏んでいる黒いマットで地面反力、圧力の分布や移動が解析でき、すぐにタブレットでデータ確認できる


「植竹選手はスウィングと体のマッチングがいいです。体がもっと使えるようになれば、パフォーマンスは確実に上がります。トレーナーの仕事が重要になりますね」
「植竹選手はインサイドアウト軌道でシャローな入射角。そういう動きができています。ロープなどを使い、素早く左に乗っていくメニューをいくつか教えました」

週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号より
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