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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.33「来季は何試合出場できるかわかりませんが、チャンスがあるなら挑戦したいです」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

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PGAツアーチャンピオンズは、プレーオフ第1戦で敗退。ボクのシーズンは終了しました。最終的なポイントランクは65位です。今季の調子を考えれば、当然の結果と言えます。今はまだフリスコのレンタルハウスです。日本に帰国するための準備をしています。こちらに来てすぐに購入したクルマの売却やサポートしてもらっているレクサスの返却、レンタルハウスの解約もあります。いろいろやることがあって忙しくしています。


PGAツアーチャンピオンズは最終戦『チャールズ・シュワブカップ選手権』(11月13日~16日)が残っています。その試合が終わらないと来季のスケジュールも見えてきません。これから杉浦マネジャーに確認してもらいますが、それほどたくさんの試合に出られるとは思っていません。ただ、ボクのスタンスはシンプルです。出られる試合は出たい、というだけです。現時点でチャンピオンズのツアーメンバーという資格を持っているわけですからね。ツアーメンバーにはなかなかなれるものではありません。そのチャンスは逃したくないんです。アメリアで出られる試合が前半の3カ月なのか、1~2カ月なのか、それはわかりませんが、チャンスがあるなら挑戦したいです。

一方、コスト的な不安もあります。先日、アメリカで作った銀行口座をネットで確認しましたが、びっくりするくらいお金を使っていました。簡単に言えば大赤字です。今季は25試合に出場し、賞金26万ドル(約3900万円)を獲得しましたが、手元に入るのはもっと少ないんです。アメリカの税金がかかるからです。だいたい3000万円くらいだとしても、経費はその倍以上かかっています。

日本でシードに入る前、1995年くらいから、試合にかかる経費と獲得賞金の収支を比べたとき、自分はずっとプラスでした。ところが今季は30年ぶりのマイナス。アメリカは物価が高いから当然かもしれないですが、それでもコスト面を考えると来季もアメリカで戦いたいという気持ちが少し揺らぎます。これからじっくり考えます。

ゴルフはしないけど体は動かします

ゴルフの練習はしませんが、2日に1日のペースで体は動かしています。放っておくと体がさびついてしまうので、適度に体を動かすようにしています

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月18日号より