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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.30「クォン教授のスウィング分析をヒントに試行錯誤しています」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

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PGAツアーチャンピオンズ23戦目は、フロリダで行われた「コンステレーション・フューリック&フレンズ」です。フロリダを拠点にするジム・フューリックのホスト大会です。結果は4オーバーの56位タイ。初日は3オーバー、2日目は2アンダー、そして最終日は3オーバー。2日目はショットがよかったのですが、初日と最終日はショットが悪すぎました。


ティムクアナCCは、グリーンが難しかったです。アンジュレーションがグリーンの外側に向かって下っているんです。日本の砲台グリーンとは違うのですが、言うならば、丸いおまんじゅうみたいな感じです。着弾地点によって手前に受けていたり、奥に下っていたりして、グリーンの外までボールが落とされてしまいます。ピンに寄せるのは、至難の業でした。

毎試合、アンダーで回ることを目指していますが、今週も上手くはいかなかったです。2日目みたいなゴルフができれば、いい順位につけられると思うのですが、まだまだですね。

ショットについては、新たな取り組みとして先日、クォン教授(バイオメカニクスの権威)に分析してもらったデータを参考にしています。ボクの場合、インパクトになると重心が右に残ってしまう。だから、最低でもアドレスの位置まで重心を戻せるように試行錯誤しています。初日は左に打ち出す球が出て、2日目になると少しフェードっぽくなったんです。それがショットの安定につながりました。フィーリングはまだすっきりしないですが、急によくなるものでもないので、練習やトレーニングを続けるだけです。

杉浦マネジャーの計算によると、プレーオフシリーズ第1戦(ランキング72位以内・藤田は現在64位)は行けそうだと言っていますが、結果は誰にもわかりませんからね。

2日目はランキング1位のM・A・ヒメネスとラウンド

10/3~5
コンステレーション・フューリック&
フレンズ
ティムクアナCC
(米フロリダ州)

フロリダといえばワニです。ティムクアナCCは、池はそれほど多くないですが、ワニがたくさんいました。とくに注意喚起などもなく、みんな普通にプレーしています。いるのが当たり前なんです

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年10月28日号より