【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.22「最終日は久々のアンダーパー。試行錯誤を続けるしかない」
藤田寛之「フリスコより魂を込めて」
2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!
PHOTO/BKコーポレーション

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- 2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート! PHOTO/BKコーポレーション 林間コースで日本にありそうな雰囲気がありました。リンクス名物のポットバンカーはほぼないです。 >>前回のお話はこちら PGAツアーチャンピオンズ16戦目は、海外シニアメジャー最終……
PGAツアーチャンピオンズ17戦目は、ワシントン州のシアトルで行われた「ボーイングクラシック」です。シアトルはアメリカでは避暑地として人気で、夏の北海道っぽい雰囲気でした。涼しくて非常に快適でしたね。
結果は54位タイです。初日は2オーバー、2日目は3オーバー。ただ、最終日は数カ月ぶりにアンダー(2アンダー)で回れました。前週はオープンウィークでしたので、しっかりスウィングを見直し、大会に臨みましたが、試合になるとなかなか上手くはいきません。それでもいいショットがいくつかあったりして、バーディチャンスにつけることができました。
ここ数カ月、アイアンでチャンスにつけられなかったので、この試合で少しはよくなったかなという感じです。ボクのなかでは、ショートアイアンなら1ピン、ミドルアイアンなら2ピンにつけるのがひとつの目安ですが、グリーンを外すショットもあったし、ついてもピンまで7~10mとか、まだまだ安定感としては程遠いです。
自分の調子の悪さ、より所のなさ、そんなものを感じた一週間でした。チャンスにつけられたショットもありましたが、何かをつかみかけているとは言い難いです。試行錯誤しながらコレかな、アレかなって探し続けるしかありません。そういう“あてのない旅”をするのが、プロゴルファーなのかもしれません。やり続けて、いいときが来るのを待つだけです。諦めてやらないという選択肢は、プロにはないですからね。永遠に見つからないかもしれないですけど……。
そういえば、前週のオープンウィークで美容院に行ってきました。ダラスにあるお店で日本人の美容師さんにお願いしてパーマをかけました。あと、歯医者にも。アメリカに来る前に治療しましたが、虫歯になっていました。麻酔をしてしっかり治しました。

わからないかもですが、軽めのパーマをかけています
8/8~10
ボーイングクラシック
ザ・クラブ at スノクアミーリッジ
(米国ワシントン州)
水曜はアメリカの人たちで、木曜は日本の方たちでした。現地の駐在の方と日本から来た方です。久々に日本語でプレーができたので楽しかったです。それにしてもプロアマ2日は大変です……


藤田寛之
1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中
週刊ゴルフダイジェスト2025年9月2日号より


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