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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.17「全米シニアオープンは予選敗退。自分にがっかりしました……」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

宮本選手、兼本選手と3ショット。宮本選手とは夕飯も数回食べました。

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PGAツアーチャンピオンズ14戦目は、海外シニアメジャー「全米シニアオープン」です。昨年2位となった大会ですが、今年は今年ですから何の関係もありません。開催コースはブロードモアGCです。コロラドスプリングスにある山に囲まれたリゾートコースで標高は約2000m。ボクが経験した最高地は富士桜CC(約1000m)ですから、ボールが飛びそうって思いましたが、それほどでもなかったです。7~10Yくらい飛んでいた感じですね。飛ばし屋はボールの滞空時間が長いので、標高の恩恵を受けていたみたいでかなり飛んでいました。


結果は9オーバーの予選敗退です。初日は6オーバー、ひどかったです。ティーショットは左のラフにしか行かず、アイアンショットではフェースが開きっ放し。にっちもさっちもいかない状態で、自分にがっかりしました。とくにアイアンが当たらないんです。信じられないかもしれないですが、アイアンでダフったり、ハーフトップするんです。全米シニアオープンのコースでこれですから、スコアが出るはずもありません。2日目は多少よくなりましたが、今のボクの状態ではゴルフそのものがダメで、まったく歯が立たなかったです。ここまで海外シニアメジャー3試合を戦いましたが、2試合で予選落ちですからショットの状態がよくないのを実感しています。

ただ、今大会は宮本勝昌選手と兼本貴司選手が参戦していました。3人で2日間、練習ラウンドができたのはよかったです。宮本選手とおしゃべりしながら回れたので楽しかったです。宮本選手は決勝ラウンドまで残って13位タイです。最終日の上がり3ホールがボギー、パー、ボギーだったので本人は悔しかったと思います。彼もチャンピオンズを目指していますからひとつでも順位を上げたかったはずです。

ドライバーはフックばかり

6/26~29全米シニアオープン
ブロードモアGC(コロラド州)

フェアウェイ幅はちょうどいい感じです。ラフは洋芝で10㎝ほどあり、入れると1ペナ確実です。グリーンはポアナ芝と洋芝のミックスでクセがあり、南西にある山の傾斜の影響で難度が高かったです

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年月日号より