【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.14「KJさんのアイアンはまったくねじれないんです!」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!
PHOTO/BKコーポレーション

>>前回のお話はこちら
- 2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート! PHOTO/BKコーポレーション >>前回のお話はこちら PGAツアーチャンピオンズ11戦目は「プリンシパルチャリティクラシック」です。初日は1アンダー、2日目も1アンダー、そして最終日は4アンダー。最……
PGAツアーチャンピオンズ12戦目は、今季からダブルス戦になった「アメリカンファミリーインシュランス選手権」です。KJ(チェ・キョンジュ)さんとチームを組みました。実は2月のモロッコの試合のときに決まっていたんです。本当は宮本勝昌選手と組みたかったのですが、出場資格を持った72名の中でチームを組まなければならずダメでした。KJさんは昔からよく知っていますし、心強かったです。
試合は初日と3日目がベストボール、2日目がスクランブル。結果はトータル21アンダー、19位タイです。チーム戦は相手がカバーしたり、自分がカバーしたりしてチームに貢献していくものですが、ボクは助けられたのが5、助けたのが1くらいの感覚です。初日は多少貢献できた部分もありましたが、あとはもう……。ボクがもう少しポイントを取れていれば、もっと上位にいけたはずです。
会場はTPCウィスコンシン。左右どちらかに池があるようなアメリカンなコースです。2日目から風が強くなってグリーンも乾いてきて、なかなか思うようにスコアを伸ばせませんでした。
今回のダブルスはとても楽しかったです。というか、すごく勉強になりました。KJさんのショットを間近で見られたからです。これまでもショットは何度も見ていましたが、チームメンバーとして見るとその真剣度が変わります。自分との違いもそうですが、KJさんの球筋、ボールの止まり方、正確性など、そのすごさを実感しました。
KJさんは「アプローチとパターはすごくいいから、あとはアイアンのコントロールが課題だね」と。本当にアイアンが上手く打てなくて困っています。KJさんのショットは信じられないくらい真っすぐで、まったくねじれません。ピンが端にあろうが、200Yだろうが、すべてピンに一直線です。レベルが違いすぎました。
6/6~8 アメリカンファミリーインシュランス選手権
TPCウィスコンシン(米国ウィスコンシン州)
今回のダブルス戦は、ギャラリーが多かったです。お祭りみたいな感じで非常に盛り上がっていました。随所に池が絡むアメリカンなコースは距離もしっかりあって、難しかったですね


藤田寛之
1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中
週刊ゴルフダイジェスト2025年7月1日号より