【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.9「B・ランガー選手とラウンド。曲がってもボギーを打たない上手さに脱帽です」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!
PHOTO/BKコーポレーション

>>前回のお話はこちら
- PHOTO/BKコーポレーション 18番のバーディ。ギャラリーと一緒に楽しみました。 >>前回のお話はこちら PGAツアーチャンピオンズが2週間の休みとなり、日本に帰国。今回の一番の目的だった国内シニアツアー「ノジマチャンピオンカップ」に出場しました。サポートしていただいているノジマさんの大会に出られて本当によかったです。2日……
PGAツアーチャンピオンズ7戦目は「三菱電機クラシック」です。初日はすごくよくて「68」の6位タイ発進。ショットもパットもミスがほとんどありませんでした。ですが、2日目はドライバーが曲がってしまい……。その乱れをアプローチやパットでカバーし切れず1オーバー。
そして3日目は全部がダメでした。トータル3オーバー、57位タイでした。会場となったTPCシュガーローフは、グリーンのアンジュレーションがきつく、戦略性が高かったです。2日目はB・ランガー選手と回りました。ボクの憧れの選手です。相変わらず上手かったですね。前半は2人とも調子が上がらず、ボクが1ダボ、ランガー選手が2ボギーで折り返しました。
ですが後半に入るとランガー選手は3バーディです。こういうところで力の差を感じます。大きなミスはほぼしません。ショットが曲がってもボギーを打たないんです。ボクは簡単にボギーを打ちます。「自分は下手だな」って痛感させられます。
そして8戦目は「インスペリティ招待」です。テキサス州で行われた試合で、フリスコのレンタルハウスから毎日クルマで通いました。片道4時間ですけど、飛行機の移動がないのがラクです。試合は1個ずつアンダーを積み重ねようと頑張りましたが、3日間ともイーブンパーの45位タイ。毎試合、最低でも30位以内を目指していますが、そこまで届かなかったです。優勝スコアは11アンダーですから難しいコースでしたね。池がたくさんあってハザードがすごく効いています。ミスをすれば簡単にダボになります。
PGAツアーチャンピオンズは、いい時期にいい場所で試合が行われます。ベストシーズンに合わせているので天気もコンディションも最高。今は春ですが、これから夏になるとアメリカの北部や内陸に会場が移ります。こういうところも大きな魅力ですね。

インスペリティ招待。クルマの運転はボクかマネジャーが担当
5/2~4 インスペリティ招待
ザ・ウッドランズCC(米国テキサス州)
ザ・ウッドランズCCは、池が絡むアメリカらしいコースでした。会場への移動はフリスコの拠点に置いてあるクルマを利用。実は新車を購入したんです。帰国するときに高く売れるんだそうです


藤田寛之
1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中
週刊ゴルフダイジェスト2025年5月27日号より