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初優勝がマスターズ! 早藤キャディの一礼姿がアメリカで話題。Tシャツにも?

アジア人初のマスターズチャンピオンとなった松山英樹。ここ2年、もっとも近くで彼を支えてきた早藤将太キャディのある行動が現地で大きな話題を呼んでいる。

優勝者にはグリーンジャケット、キャディには18番のピンフラッグが戦利品となる。早藤キャディも黄色のフラッグを旗竿から外す感激を味わった。松山はこれまで5勝だが、早藤キャディとコンビを組んでからの初勝利が夢舞台マスターズでの1勝となった。

「初めてなのでピンを戻せばいいのかその場に置くのかわからなかった」という初々しさ。考えた末、戻すことを決め18番グリーンのカップに向かい、まずピンを戻すと、帽子を取りコースに向かって一礼した。このシーンがスポーツ専門チャンネルESPNにアップされるとツイッター動画が瞬く間に170万回再生され、中継局のCBSやPGAツアーのサイトでも紹介されることに。

「戦ったコースに敬意を表すもっともシンプルで有効な表現」「歴史的勝利をキャディが一礼で締めくくった」などウェブサイトに多くの記事が掲載された。

日本ではプロやジュニアでもコースに一礼する選手は少なくない。その場に立てることに感謝を表す姿は見慣れているが、海外の受け止めは異なり、称賛の的となったのだ。何気ない出来事が注目され世界を駆け巡る時代に早藤キャディの行動が期せずして日本の良さを世界にアピールする形となった。

表彰式で誇らしげにグリーンジャケットに袖を通した松山。「(早藤キャディとの)優勝は初めてだったのでうれしい」と相棒の労をねぎらい、一緒に記念写真に収まった。

ちなみにアメリカでは早藤キャディの一礼姿のイラスト入りのTシャツが「BARSTOOL STORE」というサイトで28ドルで発売中だ。

早藤キャディの初優勝は、なんとマスターズ!(PHOTO/Taku Miyamoto)

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月4日号より