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「飛ばし屋が有利」「20アンダーも」優勝が期待される注目6選手をピックアップ

日本ゴルフ協会( JGA)創立100周年を迎えた今年、記念大会として東京ゴルフ倶楽部で8回目となる日本オープンが開催される。同コースで研修生時代を過ごし、2012年の日本オープンを制した久保谷健一が、今大会注目の6選手を紹介!

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hidehisa Hosoda THANKS/東京GC

解説/久保谷健一

明治大学卒業後に東京ゴルフ倶楽部に入社して研修生に。2度目の挑戦となった1995年のプロテストで合格。2002年日本プロゴルフ選手権でメジャー初優勝。2011年日本オープンはプレーオフの末敗れたが、翌年リベンジに成功して日本オープンのタイトルを獲得。通算7勝

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  • 日本ゴルフ協会( JGA)創立100周年を迎えた今年、記念大会として東京ゴルフ倶楽部で8回目となる日本オープンが開催される。過去、いくつもの名勝負を生み出した同コースは、2018年にギル・ハンスによって大幅改修が施されたが、その後、初めてのナショナルオープン開催となる。日本最高峰の舞台で、どんなプレーやドラマが生まれるのか。同コースで研修生時代を過ごし、2012年の日本オープンを制した久保谷健一……

今年の日本オープンはスコアの伸ばし合いに期待

前回、東京GCで行われた2001年の日本オープンは手嶋多一が優勝しているが、同年の大会とは別の展開になると、久保谷は予想。

「当時の東京GCは育った木がせり出していて、球をコースのどこに置いて攻めていくのか、もしくはミスした時にどうやってリカバリーしていくのか、シビアな戦略が要求されたのをよく覚えています。しかし、改修で大量の木を切り倒したことで見晴らしがよくなった分、ティーイングエリアからもショートカットが狙える。今大会はフェアウェイも広くとってありますし、どんどん飛ばしてくると思います。とくに300ヤード以上飛ばせる選手は、かなり有利な条件で試合を進められるはず。また、ここ数年の日本オープンの傾向でもありますが、我慢比べというよりは、スコアの伸ばし合いになるのではないかと予想しています。もしかしたら20アンダーくらいまで伸びるかもしれません」

今年のゴルファー日本一の称号を手にするのは果たしてどの選手!?

注目選手 1
河本 力

ドライビングディスタンスで2位に10ヤード以上差をつけてトップ。「ここまで飛距離があると、正直どうやって攻めていくのか想像がつかないくらい。この飛距離は圧倒的なアドバンテージになる」


注目選手 2
幡地隆寛

今季関西オープンで国内初優勝を果たすと、先々週の東海クラシックで2勝目。ドライビングディスタンス3位の飛距離を武器に、バーディを量産。昨年の日本オープン3位タイ、今年の日本プロ選手権6位タイなど、メジャーにも強い

注目選手 3
蝉川泰果

ドライビングディスタンスは304.77ヤードで現状5位。今季優勝こそないものの、日本プロ選手権では2位タイに入るなど、優勝にあと一歩に迫った。22年日本オープンでアマ優勝を果たしているが、プロとしてもタイトル奪取を狙う

注目選手 4
清水大成

優勝経験はまだないが今季出場15試合で約半分の7回トップ10入り。ドライビングディスタンス7位で303.83ヤード、バーディ率は現状1位と爆発力は折り紙付き。伸ばし合いの展開になれば、初優勝も見えてくる

注目選手 5
稲森佑貴

18・20年大会のチャンピオン。「稲森選手はとにかくボギーを打たない選手で、フェアウェイのどこからでもピンを狙ってこられる。日本オープンでの勝ち方を一番よく知っている選手。この経験は侮れない」

注目選手 6
平田憲聖

「ショットの良さはもちろんなのですが、ゴルフ脳が高くてよく頭を使ってゴルフをしている印象です。あまり焦ることなく冷静でいられるメンタルを持っていると思います。今一番勢いに乗っている選手だと思います」

世界トップランカーも参戦
アダム・スコットが今年もやってくる!

昨年大会は予選落ちしてしまったが、15年、19年、22年と3度日本オープンでトップ10に入っているアダム・スコットが今年も参戦。最高成績は19年大会の5位タイ。8月のPGAツアープレーオフシリーズ、第2戦、最終戦でも優勝争いを演じるなど、44歳でも実力は世界トップクラス。16年大会を制した松山英樹の出場はコンディション不足で惜しくも見送られてしまったが、JGA100周年を祝う国内外の豪華な面々が東京ゴルフ倶楽部に集結する

週刊ゴルフダイジェスト2024年10月22日号より
※スタッツは10月3日時点