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飛ばし屋プロの握力を測定! 70kg超えを叩き出した強者は?

男子ツアーの飛ばし屋たちは、さぞかし筋力も凄いはず。そこで今回は、飛ばし屋プロ14人の握力調査を行った。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara THANKS/横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~

飛ばし屋対決は河本に軍配

河本力(平均322.56Y)
63.9kg(右手)

圧倒的なパワーで目下ドライビングディスタンスで首位をひた走る河本。握力でもそのパワーを見せつけた。本人は「もう少しいくと思っていた」と、若干不満顔を見せていたが、成人男性の平均が40kg前後であることを考えるとさすがのひと言

照屋佑唯智(平均306.14Y)
57.4kg(右手)

セガサミーカップで行われたドラコン大会で、欠場した蟬川泰果に代わって急遽出場すると、312Yを記録して見事優勝。本人は「グリップは強く握らない。大事なのは振りの速さなのでとくに鍛えていない」と言い、握力はそれほど気にしていない様子だった

東北福祉大勢は岡田がトップ

岡田晃平(平均296.48Y)
62.3kg(左手)

高校3年時以来の握力計測という岡田。その時から10㎏以上記録が上がったというが、「意識して鍛えていたわけではないので、自分でもびっくりです。多分、シーズン前にウェイトをたくさんして鍛えてきたので、重りを持ち上げるときに握力も付いたんだと思います。先輩に勝ててうれしいです(笑)」

蟬川泰果(平均 304.75Y)
57.7kg(左手)

杉原と岡田のちょうど間の世代になる蟬川。「ちょっと前まで指を怪我していたので、まだ力が100%戻ってないんだと思います。ラフとかから打つときは、手首の力が必要だと思っているので、普段から鍛えています。もっともっと鍛えていけたら、と思っています」

坂本雄介(平均299.7Y)
57.7kg(左手)

東北福祉大学を2年で中退してプロ転向、今年で7年目。昨季は18試合に出場してドライビングディスタンスは11位。今季は横浜ミナトChampionshipで12位タイに入るなど好調を維持して現状賞金ランク58位。初シード獲得を目指している

杉原大河(平均305.25Y)
54.9kg(右手)

計測前から「僕、あまり自信がないので……」と謙遜。しかし、計測しだしてみると心に火が付いたのか、1度目に満足せずに再計測。その後、岡田が好成績を残したのを見るや「もう1回やらせてください!」と3度計測。結果は3回目が一番数値がよかったものの岡田に負けて悔しそうな笑みを浮かべていた

握力No.1は岩﨑!

岩﨑亜久竜(平均300.83Y)
72.4kg(左手)

今回計測した選手で握力が一番強かったのが岩﨑。70kgを超えるとリンゴを潰せると言われている。「こんなに握力があるとは思っていませんでした。昨年海外に行って必要だと思ったので、オフに結構体を鍛えたんです。その成果が出たんだと思います。でも、意識して握力を鍛えているわけではないですよ(笑)」 

副田裕斗(平均300.30Y)
62.3kg(右手)

高校卒業後、進学せずにプロの道へ。出場試合不足で順位はついていないが17年には313Yを記録した。「何年も測ってなかったんで自信なかったのですが、昔よりかなり上がってました。強く振っているから自然と力が付いたのかも」

伴真太郎(平均298.94Y)
57.0kg(右手)

日本と台湾のハーフでアメリカで生まれ育った。22年に日本のQTに挑戦。昨シーズンはシードは逃したが、ドライビングディスタンスは310Y超えで3位。172㎝できゃしゃな体格だが、「これがアメリカンパワー!」と、まずまずの記録を出した

桂川有人(平均300.66Y)
55.9kg(左手)

計測前は「僕、力がないので……自信ないな~」と穏やかな笑顔で計測を躊躇していたが、実際に測ってみると目いっぱい力を入れて55kg超えの好成績を記録。昨年の米下部ツアー参戦を経て、フィジカルを見直したといい、昨年から10ヤード平均飛距離が伸びている

清水大成(平均303.51Y)
53.3kg(右手)

10本の指で握ることで握力は必要ないと言われるベースボールグリップの使い手だが、握力は成人男性の平均を大きく上回った。大学時代に筋力アップに励み、バットを握力がなくなるまで振り続けたというが、そのトレーニングが現在の飛距離を生んでいる

小斉平優和(平均300.72Y)
50.6kg(右手)

海外ツアーにも積極的に挑戦し、20年はQTを経て米下部ツアーに参戦。180cmの恵まれた体格だが、握力は今回計測した選手のなかでは意外にも弱め。「僕、こう見えてあまり力があるタイプではないので……。これでもできすぎなくらいです(笑)」

一般男性並みの握力でも300Y!

池村寛世(平均300.11Y)
46.8kg(右手)

166cmと小柄な体格ながら、直ドラの名手としても知られている。さぞやパワーがあるかと思いきや、記録は伸びない。「力じゃなくて、回転で飛ばすので握力は関係ないと思います」と池村。ちなみにキャディで妻でもある琴音さんも「私もやりたい!」と測ったところ31.1kg。新郎の威厳は保てた!?

塚田陽亮(平均298.31Y)
36.7kg(右手)

「僕、本当に力がないので、期待しないでください」と計測前から白旗を揚げた塚田。計測してみると成人男性の平均値を下回る結果に。それでも「これで分かったと思いますが、飛ばしは力だけではないんですよ。僕の結果を見れば、アマチュアの方もまだまだ飛ばせる。夢が見られるでしょ(笑)」

週刊ゴルフダイジェスト2024年9月10日号より
※スタッツは2024年8月22日時点のもの