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【PGAツアーエキスプレス】Vol.39 ザンダー・シャウフェレ「18番グリーンへの歩みは人生最高の瞬間のひとつだった」

ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタをお届けする「PGAツアーエキスプレス」。第39回は、メジャー2勝目となった全英オープン優勝後のザンダー・シャウフェレについて。

PHOTO/Getty Images、Blue Sky Photos、Hiroaki Arihara 取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアー アジア担当ディレクター)

ザンダー・シャウフェレ 1993年生まれ。PGAツアー通算9勝。今年はメジャー2勝と大きな飛躍のシーズンになった。連覇を目指したパリオリンピックは9位タイ

前回のお話はこちら

周りの全ての人のおかげで勝てた

全米プロ、全英オープンを制し、パリ五輪では最終日最終組でラウンドする(結果は9位タイ)など、まさに今年のPGAツアーの主役と言っていいほどの活躍を見せているザンダー・シャウフェレ。今回は、ザンダーが全英オープン優勝後に自身のブログに記したことを紹介しよう。

「ゴルフに真剣に取り組もうと思ったのは13歳くらいの時だった。そして15歳か16歳の時、父と一緒にゴルフで何を実現させたいかという夢や目標を掲げた。当時は父と一緒にソファに座りながら、いろいろな選手がメジャーで優勝するのをテレビで見ていた。もちろん、父と全英オープンで優勝する夢を話したこともあった。だからこれは父と共にずっと夢に描いていたことだったんだ」

2017年に初出場してから7年、その夢は現実のものとなった。

「最終ホールのグリーンへはキャディのオースティンと一緒に歩くと決めていた。彼はベストフレンドの一人であり、チームの戦いだからだ。ショットを打つのは私だが結局はチームの戦いだと思っている。私は集中しようとしていたが頭の中では、オースティンほどこれから経験する人生最高の瞬間を分かち合うのにふさわしい人はいないと思っていた。彼はそれに値する人間だ」

「“オープンチャンピオン”と呼ばれるのは長い間夢に描いていたことだ。クラレットジャグを見ると言葉が出ない。自分の部屋にクラレットジャグがあることが信じられない気分だ。ただ、これはただの結果であることも事実だ。思い通りにいく時もあればそうならない時もある。最終日はそういう部分の多くをコントロールできた。過去の悔しい負けや、自分から勝利を手放してしまった瞬間を思い出して、今度はそうならないように注意した」

「ファンにも感謝しなければならない。2週間スコットランドにいて、私にとってここが第2の故郷に感じるくらい温かく迎えてくれ、また来るのが待ち遠しい気持ちだ。時差だけでなく、芝、深いバンカー、風、グリーンなど、スコットランドの環境はアメリカとは全く違う。そのため、体を馴染ませるのに早く準備を始めることは勝つためには当然だと思う。様々な面で違う要素が絡んでくるなか、アメリカ以外の国で勝つということは大きな意味を持つ。22年のスコットランドオープン、そして今回のメジャー。とても素敵なことだ。そして、それを家族全員で祝福できたことをとても嬉しく思うよ」

全米プロは“完全優勝”

メジャー初制覇は全米プロ。初日から一度もトップを譲らない完全優勝。スコアは大会記録の21アンダーまで伸ばした

“ZOZO”にも毎年出場する親日派

祖父母が東京在住ということもあり、毎年ZOZOチャンピオンシップの際に来日。昨年はインタビューの時間を取ってくれた

月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より

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