【なんでもランキング】Vol.93 史上初の高校生プロが誕生! 2003年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を制したのは?
ゴルフにまつわる様々なデータや記録をランキング化する本連載。第93回は、今週開催されるミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンの2003年大会の成績を振り返る。
今年で第50回を迎えるミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンが今週、宮城県で開催される。日本の女子プロゴルフ草創期の1973年にミヤギテレビの開局3周年を記念して、松島国際女子オープンとして始まったこの大会は数々のドラマを生んできた。なかでも2003年の第31回大会は国内女子ツアーの今日の隆盛を築いたといってもいいだろう。
この年から現在と同じ利府GCで開催されるようになったのだが、アマチュアでただひとり予選を通過した地元・東北高校3年の宮里藍が1打差の2位につけ最終日最終組に。出だしでいきなりボギーを叩くが、13番でバーディを奪い、トップの片山真里をとらえると、宮里と同組の山口裕子も15番でバーディを決め、3人が首位に並ぶ。そして迎えた最終18番パー5、片山はパーで先にホールアウト。宮里、山口ともに3オンに成功するが、パーとした山口に対し、宮里がバーディパットを沈め、30年ぶりとなるアマチュア優勝を果たした。
この年の2月、日本女子プロゴルフ協会は、アマチュア選手がツアーで優勝した場合、4週間以内にツアーメンバー登録をすれば1年間の出場資格を取得できる、という特別規定を設けたばかり。10日後、母校・東北高校でプロ宣言し、18歳の現役高校生プロが誕生。その後も快進撃を続け、日本中に“藍ちゃんフィーバー”が巻き起こった。
<2003年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終成績>
週刊ゴルフダイジェスト2023年10月3日号より
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