アーメンコーナーよりも難しい! 2023年マスターズで選手を最も苦しめたホールは?
4日間で最も選手たちを苦しめた5番ホール。その難しさを黒宮幹仁コーチが解説。
PHOTO/Blue Sky Photos ILLUST/Sadahiro Abiko
解説/黒宮幹仁
くろみやみきひと。今年のマスターズでは松山英樹のコーチとして帯同。現場で見た難しさを語ってもらった
難易度No.1は5番
「1打目が超シビアなんです」(黒宮)
今年も様々なドラマが生まれたが、最もスコアが動いたのは5番ホール。なぜスコアが動いたのかを現地で見ていた黒宮幹仁コーチに聞いた。
「1打目の落としどころが狭いのが一番ですね。少しでも左右に曲げればバーディはもちろん、パーも危うい。選手によってはバンカー手前に確実に置くためにドライバーを持たず、あえて3打目勝負の選手もいました。天候も影響しましたね」
難度No.1
5H・485Y・PAR4
485ヤードと距離が長い左ドッグレッグのホール。バンカーよりも左に打ってしまうとグリーンを狙えなくなる。右サイドにいくと距離が残ってしまうため、ティーショットでいかに狭いフェアウェイをヒットするかがカギになる
4日間でバーディの数はたった13個。耐えるホールというのがわかる
●難易度No.1の理由1/ピンを手前に切ることが少ない
グリーンセンターより手前にピンを切ることが少ないため、2打目で大きな番手を持たざるを得なくなってしまう
●難易度No.1の理由2/バーディを狙える位置が少ない
左はアゴの高いバンカー、そして右へ打ちすぎると距離が大きく残るため、ティーショットが少しでもブレるとパーさえ厳しい
難易度No.2は18番、難易度No.3は11番
5番に続いて難易度が高かったのが11番と18番。特に11番はパー4ながらも520ヤードと距離が長く、長い番手の正確性が問われた
月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より