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マスターズの「グリーンジャケット」は要返却? 連覇したら自分に渡す?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

前年の優勝者から手渡されるのが慣例(PHOTO/Blue Sky Photos)


グリーンジャケット


来たる4月6日、いよいよ今年のマスターズが開幕する。4大メジャーの中でも最も格式が高く、また唯一開催コースが固定されていることもあり、選手たちにとってはまさに特別な大会。

その象徴ともいえるのが、優勝者に贈られる「グリーンジャケット」。元々は、会場となっているオーガスタナショナルGC(米ジョージア州)のメンバーが大会期間中に着用していたもので、ギャラリーがコース関係者をすぐに見分けられるように、1937年から着用されていたものだという。

それが、マスターズの勝者に贈られるようになったのは1949年から。そのときの優勝者はサム・スニードだった。優勝者に敬意を表して、クラブのメンバーとして迎え入れるという意味が込められている。

ちなみに、贈られたジャケットは優勝者が一旦は持ち帰り、翌年のマスターズの際にクラブに返却、その後クラブハウスで保管される。つまり、手元に置いておけるのは1年間のみで、その後はオーガスタを訪れたときにしかジャケットに袖を通すことができないのだ。

またタイガー・ウッズのように複数回優勝しているプレーヤーのジャケットは、体型が大きく変わらない限り、基本的に1着だけである。

グリーンジャケットは、前年の優勝者から手渡されることが慣例となっており、昨年は松山英樹からスコッティ・シェフラーに手渡されたが、もし前年度のチャンピオンが連覇した場合、どうなるのか?

かつてマスターズを連覇したのは1965・66年のジャック・ニクラス、1989・90年のニック・ファルド、そして2001・02年のタイガー・ウッズ3度だけ。そのうちファルドとタイガーは、当時のマスターズ委員会の会長によって手渡されたのだが、ニクラスのときは、史上初の連覇だったこともあり、誰が渡すか決まっていなかったため、自分で袖を通したのだという。

今年、連覇の権利があるのはシェフラーただひとり。史上4人目の2年連続グリーンジャケット獲得となるか、それとも他のプレーヤーが袖を通すのか。今年のマスターズも最後まで目が離せない。

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