Myゴルフダイジェスト

話題の「フットゴルフ」にサッカー好きプロゴルファーが初挑戦! 果たして結果は?

PHOTO/Shinji Osawa THANKS/セブンハンドレッドC

サッカーのボールを使ってゴルフ場でプレーする“フットゴルフ”に、サッカー大好きプロ池村寛世が挑戦。プロゴルファーがフットゴルフをしたらスコアはどうなるのか。初めてのフットゴルフをレポート!

<プレーヤー1>
プロゴルファー
池村寛世

<プレーヤー2>
フットゴルフ元日本代表
峯尾和延

「タッチを合わせるのはゴルフより難しい!」(池村)

ゴルフとサッカーが融合した新スポーツ“フットゴルフ”がいま世界的に人気となっている。日本でもすでに全国15カ所にフットゴルフ場があるという。そんなフットゴルフに興味を持っていたというのが、プロゴルファーの池村寛世だ。大のサッカー好きである池村プロは、今回の打診に「ずっと気になっていたんですよ」と嬉しそうな様子。そして今回池村プロと対戦するのはフットゴルフ元日本代表の峯尾和延さん。池村のレベルがどれほどなのかがわかりやすいように、サッカー経験者の編集Yにもプレーしてもらい、スコアを比較した。勝負は9ホールのストロークプレー。ルールは基本的にゴルフと同じで、サッカーボールを蹴ってカップインを目指す。

さっそくスタート。池村プロは1番ホールからバーディと順調に見えたが、ここからがフットゴルフの難しいところ。プロゴルファーとはいえ、足で蹴ってタッチを合わせるのは難しいようだ。3番ホールではグリーンを行ったり来たりとダブルボギーに。峯尾さんはスーパーキックを連発し、次々とバーディを重ねて池村との差は3ホールで5打に。

「ちょっとフットゴルフ難しすぎません? ゴルフのほうが簡単なんですけど……」と池村プロ。しかしさすがはプロゴルファー。だんだんと慣れてきた様子で、マネジメントでしっかりカバーしている。それを見た峯尾さんは「やっぱマネジメント力がすごいですね。しっかりコースを見ているので、傾斜の使い方とか、次のキックのことまで考えられています」と感心しきり。

フットゴルフ専用のティーがある

フットゴルフでも、ティーグラウンドのみティーの使用が認められている。FIFG(国際フットゴルフ連盟)認定のティー(高さ2cm×内周4cm×底辺7cm)のみ使用可能。

ラウンドは電動キックボードで

フットゴルフはカートでもプレーできるが、セブンハンドレッドCでは乗り入れ可能な電動キックボードも利用することができるので快適。

フットゴルフ独自のこんなルールも!

(1)バンカーでのキックはボールの横に軸足を置いたまま、助走なしで蹴らなければならない。
(2)他のプレーヤーのボールが邪魔になる場合、グリーン以外でもマークしてもらうことができる。
(3)サッカーのスパイクは使用禁止
(4)ウェアは原則ゴルフウェア
(5)ホールとホールの間ではボールの空気圧を変えて転がりやすさを変えることができる
(6)ボールは公式サッカーボールの5号球のみ使用可

徐々に慣れ始めた池村プロだが
峯尾さんのスーパープレーに脱帽

プレーを続けていくうちに、徐々に感覚をつかんできた池村プロ。スコアも安定しはじめ、峯尾さんもさすがと舌を巻く。

そんななか、後半に差し掛かった5番ホールでスーパープレーが生まれた。距離は59Y。下って上る難しい傾斜のホール。峯尾さんが蹴ったボールは傾斜を転がりカップに吸い込まれていった。滅多に出ないというホールインワンに「そりゃ勝てないよ~」と池村プロもお手上げ状態。お手本キックを見ても、同じように蹴れないのがフットゴルフの難しいところだが、最後まで諦めずにプレーを続けフットゴルフを楽しんでいた。

まさかのホールインワン!
峯尾さんのスーパーキック

ホールインワンを決めた瞬間の動画がこちら

峯尾さんを真似た池村プロはミスキック

池村プロのキック動画はこちら

峯尾さんはなんと7アンダー!
池村プロも4オーバーと善戦

6番パー4で真剣にラインを読む峯尾さん。ライン上のため、池村プロはボールをマーク。この後、峯尾さんは見事ラインを読み切りバーディを決めた。内側につけていた池村プロも見事バーディ

終わってみれば結果は池村プロが「40」、峯尾さんが「29」(パー36)と、11打差で峯尾さんの圧勝に終わった。「今回のコースはかなり難しいコースなので、いくらサッカー経験者でも初めてのフットゴルフなら45ぐらいだろうなと思っていました。それがまさかの40。初めてでこんなに上手いと次が怖いですね」(峯尾)

「やっぱり日本代表はスゴイですね。両方の足で蹴れるし、キックの精度もすごい。また勝負したいですね」(池村)

池村プロは6番ホールのバーディなどもあり、後半はスコアが安定。しかし峯尾さんは6バーディ、1イーグルの29で終わってみれば11打差。やはり本職のフットゴルファーは強かった

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月16日号より