Myゴルフダイジェスト

ノルウェーの若きホープ・ホブラン。65cmを外した代償は3756万円!

米ツアー2勝の若手、ビクトル・ホブランが65cmのパットを外し、3756万円をフイにした。

パトリック・リードが優勝し、良くも悪くも話題となったファーマーズインシュランスオープン。最終日、アウトを32でラウンドしたホブランには優勝のチャンスもあったのだが、バック9に入って、13番で1.8mのバーディパットを外すと、残り5ホールで3つのボギーを叩き、優勝争いから完全に脱落。それでも17番で65センチのパーパットを入れていれば、単独2位で賞金81万7500ドルを獲得していたはずなのに、結局5人の2位タイで、手にしたのは45万6375ドル。65cmの代償はかなり高くついてしまった。

「うまくはいかなかったが、学んだことも多かったと感じている」と、ツアー3勝目を逃したホブランは、強がり(?)コメント。

ノルウェー出身の若き新星、ビクトル・ホブラン。ツアー3勝目はおあずけとなった(PHOTO/Hiroaki Arihara)

ショートパットを外してダメージを受けたといえば、記憶の新しいところでは、昨年6月のチャールズシュワブチャレンジのコリン・モリカワがいる。最終18番ホールに続いて、プレーオフの最初のホールでも1.2mのパットを外して優勝を逃している。しかし、8月の全米プロでは知ってのとおり初メジャー制覇。古い話では、1946年のマスターズでは、ベン・ホーガンが18番で60cmのパットを外して、プレーオフに進めず優勝を逃しているが、同年8月の全米プロで、やはりメジャー初勝利。その後グランドスラムを含めてメジャー9勝を飾っている。

この例でいけば、ホブランが近くメジャー獲り……? ちなみに、マスターズは約2カ月後でタイミング的にはドンピシャ。今年のメジャーは、ぜひホブランに注目を。

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月23日号より