【本当にあったルールの話】Vol.26 「ラフにある球を打とうとしたらバンカー内の水溜まりにスタンスがかかる。こんなときどうする?」
本当にあったルールの話
JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!
ILLUST/Masaya Yasugahira


中﨑典子
なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子
あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある
4月に開催された富士フイルム・スタジオアリス女子オープンは3選手のプレーオフで盛り上がりました。そのプレーオフは大雨の中行われ、18番ホール左側にあるクロスバンカーには水溜まりができていました。選手の1人はティーショットを左に曲げ、ラフに止まった球を打つにはバンカー内の水溜まりにスタンスがかかる状況でした
Q. ラフにある球を打とうとしたらバンカー内の水溜まりにスタンスがかかる。こんなときどうする?
A. 罰なしで一時的な水から救済を受けることができる
選手はレフェリーを呼んで救済が認められるか尋ねました。球がジェネラルエリアにあり、スタンスがそのバンカー内の水溜まりにかかる場合、バンカーにある一時的な水は異常なコース状態なので、罰なしに救済が認められます(定義:一時的な水)。球はラフにあることから、完全な救済のニヤレストポイントと救済エリアは、ジェネラルエリアでなければなりません。意図するスタンス区域は一時的な水の障害が避けられる場所なら良いので、うっすら全体的に水が浮いていたバンカーから外に出たラフにスタンスを取り、ホールに近づかない完全な救済のニヤレストポイントを決め、救済エリア内の平らなラフに球をドロップしました。
※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です
月刊ゴルフダイジェスト2025年12月号より


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