【本当にあったルールの話】Vol.24 「エアレーションの穴が気になる! 修理していいの?」
本当にあったルールの話
JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!
ILLUST/Masaya Yasugahira


中﨑典子
なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子
あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある
2025年4月のステップ・アップ・ツアー、大王海運レディスオープン。時節柄コースメンテナンスのため、パッティンググリーン上にはエアレーションの穴があり、練習ラウンドをプレーしていたプレーヤーから、委員会にショートパットを打つときにエアレーションの穴が気になるが、試合のラウンドでプレーの線上にあるその穴を修理しても良いかの問い合わせがありました。
Q. エアレーションの穴が気になる。修理していいの?
A. ローカルルールの適用で救済はあるが修理はできない
エアレーションの穴は、規則13.1cのパッティンググリーン上の損傷という意味の範疇には含まれないので修理することはできません。
しかし、そうした穴は適正なゲームのプレーの障害となることがあるので、大会ではローカルルールひな型E-4「エアレーションホールからの救済」を適用しました。これはエアレーションの穴がプレーの線上にあっても救済はありませんが、球がエアレーションの穴の中にある、または触れている球は救済が認められます。
救済方法は、球がパッティンググリーンにある場合、規則16.1dに基づいて完全な救済のニヤレストポイントに球をプレースします。
※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です
月刊ゴルフダイジェスト2025年10月号より


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