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【本当にあったルールの話】Vol.13「球がバンカーの壁に突き刺さった!」そのまま打つしかない?

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Masaya Yasugahira

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

2023年ニチレイレディスの予選会。ある選手が2番ホール(パー4)の打ち上げとなる2打目を左バンカーから打ったらトップしてしまい、球はバンカーの壁に突き刺さった状態で止まりました。壁は地面に対して垂直な土の断面で20センチ程の高さがあり、球の大部分はその土壁にくい込んでいました

Q. 球がバンカーの壁に突き刺さった。救済してもいい? そのまま打つ?


A. 罰なしでくい込んだ球の救済ができる

バンカーの縁の土壁はバンカーではなくジェネラルエリアなので、プレーヤーは罰なしで規則16.3のくい込んだ球の救済が認められます。本来、救済エリアの基点はそのくい込んだ球の直後のジェネラルエリアの箇所となりますが、その箇所がバンカーとなってしまう場合は、その箇所からホールに近づかない最も近いジェネラルエリアが基点となります。

今回のケースでは、球から2ヤードほど離れたバンカーの左側のラフが基点となり、そこからホールに近づかないワンクラブレングス以内に球をドロップしてプレーを続けました。

尚、この救済は2023年に新たに設けられたルールです。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より

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