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【本当にあったルールの話】Vol.6 OBの境界線ギリギリにボールが止まった! どう判断する?

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Yasugahira Masaya

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

2023年ステップ・アップ・ツアー、カストロールレディースの2日目。プレーヤーは6番ホールの2打目をグリーンの右サイドへ打ってしまいました。そこは急な崖があるため木柵があり、その内側にOB杭がありました。球はこのOB杭とOB杭の間に止まり、インバウンズにあるのかわからず。そして球のすぐ右側にはアウトオブバウンズ側にある木柵がありました

Q. OBラインすれすれにボールが止まった。OB? セーフ?


A. 球の一部でもコース側にあればインバウンズ

球がインバウンズかアウトオブバウンズかはっきりしない場合、タコ糸をOB杭とOB杭のジェネラルエリア側にピンと張って判定します。タコ糸は境界縁を正確に示し、球の一部でもこの境界縁よりコース側にあればインバウンズとなります(規則18.2a)。この時も球の半分がコース側にあったのでセーフと判定しました。

しかしその球をプレーするにはアウトオブバウンズにある木柵がバックスウィングの障害となる状況でした。木柵は障害物なので、罰なしの救済を受けられるかと思いがちですが、アウトオブバウンズにある障害物はこの救済を受けられないため、スウィングする方向を変えてプレーを続けました(規則16.1a)。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2024年4月号より

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