今日もコマッ太くん、マナブくん、キク子ちゃんの3人でラウンド。すると、ルールに関して意見が分かれる場面が。果たしてこんなとき、どう処置すればいい?

ILLUST／Tomoko Sano　TEXT／Youichi Tsunoda

OB方向に飛んだコマッ太君の打球。セーフエリアを捜していたキク子ちゃんが「これじゃない?」と叫んだ。だがコマッ太君は遠くにいたため「そっちに着く前に3分が過ぎちゃうよ」といった。これはどうなる?

果たしてどう処置するのが正しい?

紛失球はできれば避けたいもの。とはいっても長く捜すとスロープレーになる。そこで決められたのが捜索時間だ。

『捜し始めて3分以内に見つけられなければ、その球は紛失となる』（規則18.2a(1)要約）。捜索開始時から3分以内に見つからなければロストボールになるんだ。

ただ、今回のようなケースはプラスアルファが認められている。

『時間内に見つかった球がプレーヤーの球かはっきりしない場合、3分の捜索時間後でも確認のための合理的な時間が認められる。このことには、プレーヤーが球の所に行くための合理的な時間が含まれる』（同上）

コマッ太君も球の確認に行く時間が認められる。3分を過ぎても自分の球だと確認できれば、紛失球にしないで済むんだ。

その『合理的な時間』がどれくらいか。それについては2023年のルール改正で『1分』と決められた。例えば2分45秒で見つかったボールの確認は、それから1分以内（3分45秒まで）に行えばよいことになったんだ。これは『ゴルフ規則のオフィシャルガイド』に記載されているよ。

3分以内に見つかった球の″確認”には、必要な時間が認められる。発見+1分以内なら大丈夫だよ

月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より

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