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「仕事終わりにサクッと」「球数を気にしなくていい」各地で急増中! “インドア練習場”の実態調査

屋外の打ちっ放しが減る一方で、ここ数年で急激に増えているのがインドア練習場だ。自分のスウィング映像をチェックできるだけでなく、球筋が分析できる最新計測器が設置されているところが大半で「効率よく練習できる」との声が高い。その実態を調査した。

TEXT/Masato Ideshima PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/ハンズゴルフ都筑、ドライビングレンジ東新宿

自分だけの空間だから集中できる

都心ではインドア練習場が急増中だ。その背景には東京や神奈川を中心に打ちっ放しの閉鎖が相次ぎ、いわゆる練習難民の需要が増大している現状がある。また新型コロナウイルスの影響により、空きテナントが増えたことで、経営サイドとしては立地を含めた物件の選択肢の幅が増えたこともインドアブームの追い風となっている。

ひと昔前のインドアといえば、仲間内でワイワイやりながら楽しむ場所という印象だったが、最近は練習場として利用するスタイルが定着しつつある。

インドアは東京と大阪で急増傾向

大都市を中心にインドアは増加の傾向にあるが、大型練習場が減っていることに加えて、インドア施設の充実度が人気の理由となっている

そこで人気が高いと噂の2施設で実態を探った。

まず訪れたのが横浜市都筑区にある「ハンズゴルフ都筑」。名前を聞いてピンときた人もいるかもしれないが、いつもたくさんのゴルファーで賑わっている練習場、ハンズゴルフクラブが手がけた2号店で、インドアに特化した施設だ。

店長を務める井熊敏弘氏に話を聞くと、レッスンと練習で利用する人と、シミュレーションを使いながらバーチャルラウンドを楽しむ人の2つの使い方に分かれると言う。

「インドアを作った理由は、インストラクターがもっと活躍できる場を作りたかったということと、最新計測器の数字を活用することは、教える側にも教わる側にも大きなメリットがあると感じていたからです」

インドアは周囲の目を気にせず練習できる点も人気の理由。自分の課題に対して黙々と取り組めるため、例えば練習器具を使った練習など、なかなかアウトドアの練習場ではやりにくいこともできてしまう。また、レッスンに関しても、受ける恥ずかしさのようなものがなくなり、質問もしやすくなる。

もう一つの施設は東新宿にあるGOLFZONの直営店、ドライビングレンジ東新宿だ。

ビジター料金の設定もあるが月会費を払って利用する人のほうが多く、スポーツクラブ感覚で練習施設を利用できる。定額制なのでボールの料金を気にすることなく自身の課題に取り組むことができる。また、動画でスウィングを常にチェックできるので効率のいい練習ができ、上達のスピードが早いとの声が多い。

インドア練習族はこの2パターン

レッスン派

「自己流が数字を見ながら直せたのは大きい」
(奥川智美さん・ゴルフ歴7年・平均スコア96)

「自己流で練習をしていたらおかしくなってしまって。ここは数字とスウィング動画で確認できるので理解しやすいんです。数字で見ると納得できます。あとは天気に関係なく練習ができるのもいいですし、練習環境としては快適そのものです」

「傾斜の克服法をプロに直接聞ける」
(石崎安奈さん・ゴルフ歴12年・平均スコア90)

「GOLFZONの機器で驚いたのは傾斜の練習ができることです。他の練習場ではなかなかない機能なので、有効活用しています。また、レッスンを受けることもできるので苦手な傾斜の打ち方も克服できました」

自己練派

「動画を見直すことでスライスが直った」
(野村亮太さん・ゴルフ歴1年・平均スコア100)

「GOLFZONの計測器はショットごとに動画が画面に映し出されるので、自分の課題であるスライスの動きを矯正するのに役立っています。1球ごとに確認できるのがいいですね。感覚だけでなく目で見ることで悪い箇所がよく分かります」

「定額なのでボールの値段が気にならないのがいい」
(青木一さん・ゴルフ歴35年・平均スコア85)

「来られるときは週に何度も通っています。練習内容は片手打ちだったり、アプローチという基本的なものが中心。ここならボール代を気にしなくてもいいですし、正確な距離感を習得するには最適です。シミュレーションのリアルさには本当に驚きました。通りがかりに見つけた施設ですが、いい場所を見つけたと思います」

「私もインドアで練習しています!」(青山加織)
ツアーで活躍する青山加織プロは拠点の長野県岡谷市の自身が運営するインドアゴルフ施設「クラブハウスイレブン」にGOLFZONの機器を導入している。「個人的な練習ではアプローチなど自分のイメージした距離感の確認を主にしています。動画でスウィングのチェックをしたり効率的な練習ができるため、スウィング作りには最高の場所です」

朝活ゴルファーに大人気!
「24時間営業」が増えている

最近は24時間フィットネスを目にすることが多くなったが、ゴルフのインドアにも24時間スタイルが浸透しつつある。

理由の一つとして考えられるのがライフスタイルの多様化だ。コロナ禍を経てリモートワークなど新しい働き方が確立され、生活スタイルの自由度が増した。空いている時間にちょっと利用したり、もっと極端な例ではラウンド前にサクッとスウィングチェックなんてことも24時間ならできてしまう。

また、予約の管理をスマホだけで完結でき、無人でも高いセキュリティを備えているので女性が1人でも安心して利用できるようになっている。「無人24時間施設が現在のトレンドとして設置希望社が増えてきている」(GOLFZON広報担当)。ブームはまだまだ加速しそうだ。

各地に続々!
24Hインドア練習場をチェック

24時間営業はビジター料金を設けずに、月会費で会員を募集しているところが多い(写真は浜松町ゴルフ倶楽部)

「Lounge Range」
●店舗数/32店舗 ●月額料金/レギュラープラン:4万1800円~、ライトプラン:5500円~、タイムゾーンプラン:1万9800円~ ●計測器/GOLFZON VISION PLUS、GOLFZON GDR、DUNLOP SDR、QED、OK ON、PUTT VIEW、トラックマン、GC QUAD、アートレイ、スイングカタリスト ●特徴/東京、神奈川、大阪、栃木と全国に展開し、北海道や京都への出店も決まっている。店舗により設置されているシミュレーターが違うため、自身の趣向に合った機器で練習できる
https://lounge-range.com/

「浜松町ゴルフ倶楽部」
●店舗数/1店舗 ●月額料金/マスター会員:2万5000円、ウィークエンド会員:1万5000円、レディース会員:1万6500円、シニア会員1万6500円、ジュニア会員8000円、VIP会員5万円 ●計測器/GEARS、Swing catalyst DUAL、GC QUAD、Swing Better Prizm Pro、Swing Better Santana ●特徴/浜松町駅から徒歩2分の好立地。最先端計測機器が揃っており、細部に至るまでスウィング解析が可能。キャンペーン期間中は入会金無料、月会費1カ月無料(詳細はHP参照)
https://hamamatsuchogolfclub.jp/

「SWING 24/7」
●店舗数/16店舗 ●月額料金/1万1000円(店舗により月額費用に変動あり) ●計測器/全打席ゴルフシミュレーター ●特徴/「もっとゴルフを自由に愉しく」をコンセプトに24時間365日、最新ゴルフシミュレーターを使用し練習できる施設。各店舗に会員数の上限を設けているので予約を取りやすいのが特徴
https://swing24.co.jp/

「ZEN GOLF RANGE」
●店舗数/28店舗 ●月額料金/レッスン会員:1万4300円~、レンジ会員7000円~ ●計測器/GOLFZON GDR、X-GOLF、DITECT Prizm ●特徴/全打席に高精度シミュレーターを完備したレッスン受け放題・レンジ使い放題の定額制インドアゴルフスクール・練習場。専属プロのレッスンが、毎日いつでも何度でも受けられる
https://zengolf.jp/

「マイゴルフレンジ」
●店舗数/4店舗 ●月額料金/レギュラープラン:3万8000円、VIPプラン:4万8000円、法人プラン:6万8000円 ●計測器/GOLFZON ●特徴/契約をした店舗だけでなく、他店舗の利用が可能。「大人の隠れ家」がテーマになっており、店内はラグジュアリー感漂う完全個室の空間となっている。1コマ90分でゆったり練習できると好評だ
https://mygolfrange.jp/

ちなみに…
1打席設置した場合の収支はどれくらい?

開業して初期投資回収は約5~6年と考えたら、近々でインドア練習場が減ることはなさそうだ
(ミニッツインドアゴルフによる事例)

月刊ゴルフダイジェスト2022年8月号より