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【アプローチ】ダフり、ザックリの季節がやってきたぞ。枯芝でもサンドウェッジでピタリと寄せる。100切り小技レッスン

花道からのアプローチは比較的やさしいが、冬になると話は別。芝が枯れてくるこれからの季節は難易度が一気に増す。「枯芝アプローチで、ミスしない打ち方を教えます!」というのは伊藤有志プロ。ではその極意、詳しく教えてもらおう!

伊藤プロの枯芝アプローチレッスン、4つのポイント

①【枯芝が難しい理由】冬はミスできる範囲が狭い

②【イメージ】「打つ」より「運ぶ」意識が大事

③【打ち方】フォローは左腰まで

④【練習法】3球連続打ちができれば完璧

伊藤有志プロ
いとうゆうし。1994年生まれ三重県出身。PEARLYGATESが主催する「フューチャーGOLFツアー2019」北海道大会では、石川遼や池田勇太を抑え優勝。シード権獲得を目指し、日々奮闘中の若手イケメンプロ

①【枯芝が難しい理由】冬はミスできる範囲が狭い

── 冬の枯芝って苦手意識が強い人がとても多いです。

伊藤 まず、枯芝は夏と比べて芝が薄くて短いので、ヘッドが入るスペースが狭く、インパクトがシビアになります。つまり、ボールをクリーンにヒットできないと、芝に刃が刺さってしまいます。だから苦手意識を持つ人がとても多いんです。

Illust/Maki Kojima

冬は芝が薄いぶんソールが滑りにくくなるので、少しでも手前から入ると、クラブが跳ね返ったり、刃が刺さるミスになる。

また、冬になると霜が降りてペタペタになるので、よりザックリの危険が高くなる。

芝が薄いので、インパクトがシビアになり少しのミスも許されない。「ザックリしそう」といった不安な気持ちがあると、ミスを怖がり途中でゆるみ、スピードを加減しやすい。

── なるほど。だから枯芝は、少しでも手前から入るとザックリしてしまうんですね。ほかに苦手な人の原因はありますか。

伊藤 ミスを恐れて手先で打ちにいくことです。芝が薄いと直接ボールにヒットさせようとするので、上から打とうとします。それを手先で行うとさらにミスになります。

── 確かに、ボールにしっかり当てたいという気持ちは強くなりますね。

伊藤 冬の枯芝は夏の芝とは違うということを認識し、打ち方をマスターしましょう。

芝がたくさん生えているため、ボールが浮いている状態。夏芝はヘッドが入るすきまがボールの下にあるので、ザックリしにくい。そのため、インパクトがピンポイントでなくなるので、冬芝よりも打ちやすい。

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②【イメージ】「打つ」より「運ぶ」意識。
サンドウェッジで打つ方法

── 枯芝のアプローチは転がしが一般的ですよね?

伊藤 もちろん、9Iなどで転がすのもありです。ですが今回はSWで打つ方法を紹介します。上手く打てれば、転がしよりも寄る確率は高くなります。

── 枯芝からSWで打つのは難しそうです……。

伊藤 上手く打つには、まずは意識を変える必要があります。ボールを「打つ」のではなく、「運ぶ」イメージにしましょう。

アプローチは“打つ”意識を持つと手だけが動きやすくなる

アプローチは“打つ”意識を持つと手だけが動きやすくなる。また、枯芝だとザックリの恐怖から、手先だけで上から強く打ちがち。ボールをふわっと投げる意識を持つことで、“打つ”イメージよりも目標に向かってボールを“運ぶ”イメージが持てるようになる。

── 「運ぶ」イメージですか?

伊藤 そうです。下からボールをゆっくり投げてみてください。すると、なんとなく運ぶイメージが出ると思います。運ぶイメージが出ると、インパクトの意識が消えませんか?

── 確かに。目標方向に意識がいきますね。

伊藤 インパクトが通過点になるので、ボールを「打つ」ことがなくなるんです。この意識を持てれば、手先だけではなく、体全体でスウィングすることができるので、枯芝でもミスすることが少なくなるんですよ。

【運ぶ感覚がわかると①】クラブの重さを感じられる

ボールを運ぶ感覚がわかってくると、手先だけでスウィングするのではなく、クラブに振られるように動ける。これが、クラブの重さを感じられている証拠。

クラブの重さを感じられないと、手打ちになりやすく、ボールに当てにいくスウィングになるためミスが増える。

【運ぶ感覚がわかると②】目標に対してラインを出しやすい

ボールを下から投げることで、目標に対してどんな球筋で飛んでいくかイメージしやすい。インパクトへの意識が消え、当てにいく動きがなくなる。

【運ぶ感覚がわかると③】手打ちを防止できる

ボールを下手投げすることで、手先の動きが最小限になり体が動きやすくなる。運ぶ感覚で振れると、力が適度に抜けリラックスできるのでインパクトで力む危険もなくなる。

SWでうまく打てれば距離感を合わせやすい!

ぶようにスウィングできればSWのほうがピンに寄る。また、転がしよりもスピンがかかるので冬の固いグリーンでも、止まりやすい。

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③【打ち方】フォローは左腰まで

── 運ぶ感覚はわかりました。では、ゆるんでしまうのはどうしたらいいでしょうか?

伊藤 実は僕たちプロでも、不安な状況ではスウィング中にゆるむことがあります。そこで、一番気をつけてほしいのが、“フォロー”なんです。

── テークバックではなく、フォローですか?

伊藤 フォローの位置を素振りの段階で明確に決めておく必要があります。「ここまで振る!」と決めておくことで、途中で減速することなく振り切れるようになります。

フォローの形をイメージしておくことで、途中で減速することなくスウィングできる。一定のスピードで振れるため、インパクトで力が入ったり、ボールを打ちにいったりするミスもなくなる

テークバックの意識が強いと、振り幅が大きくなりやすい。すると、インパクトではスピードを落として合わせようとするため、途中でゆるみやすくなる。フォローで打つ意識を持ってスウィングしよう

── ほかにはありますか?

伊藤 右手のひらがフェースだと思って振りましょう。右手のひらでボールを包み込むようにやさしく振ることがポイント。フェースに乗る時間が長くなりスピンが入りやすくなりますよ。

【ポイント①右手のひら】右手のひらがフェース面の意識

右手のひらがフェース面の意識を持って振ることで、ボールを包み込むようにやさしく打てる。フェース面の向きも管理しやすくなるため、方向性も合ってくる。

【ポイント②左わき】左わきを閉める

トップからフォローにかけて左わきは閉じたまま振る。すると、肩が上下動しなくなるので、ボールをクリーンにヒットしやすい。左わきが開くと、右肩が下がりヘッドが落ちるのでダフリにつながる。

「フォローに意識があると減速せずに振れる!」(伊藤)

【プロからもうワンポイン】リズムはフルショットと同じイメージ!

途中で減速するのは、リズムが変わっているから。振り幅が小さくなっても、フルショットのようなリズムで振れればゆるまない。

④【練習法】3球連続打ちができれば完璧

最後にクラブの重さを感じるための練習方法を伊藤プロが教えてくれた。

伊藤 クラブの反動を使ってスウィングできる“3球連続打ち”がおススメです。最終的に3球とも同じ距離に打てれば合格です。これができれば冬の枯芝でも、SWでかっこよく寄せることができますよ。

ボールを等間隔で3つ置き、左右に足踏みをしながらリズムよく打つ。打つ前に何回か素振りをして、リズムをつかんでから始めると打ちやすい

【ポイント①】始動はフォローから

フォローから始めることで、反動をつけてから振れる。振り子のようなイメージでスウィングできるので、クラブの重さを感じやすい。

【ポイント②】振り幅はつねに同じ

振り幅を決めておくことでタイミングよく動けて、リズムが安定する。ゆるまなくなれば、自然と距離と方向が定まる。

PHOTO/Hiroaki Ariha、ILLUST/Maki Kojima

週刊GD2019年12月17日号より

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