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【“秋ラフ”からのショートアイアン】#1 曲がらないから攻められる

季節によって大きく変わる「ラフ」事情。芝が長く密生する夏場は当然難しくなるが、秋のラフはどのような点に注意すればいいのか。ミニツアーで115勝という驚異の勝負強さを持つ太田祐一プロに、秋ラフの攻略法を教えてもらった。

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/長太郎CC

解説/太田祐一

1974年生まれの48歳。ミニツアーや地方オープンを主戦場に勝ちまくる実力派(2022年11月15日現在115勝)。インスタ(@yuichi16.golf)中心に活動し、初心者やジュニア、プロまで幅広くレッスンしている

秋ラフからのショートアイアンは格好の攻めどころという太田プロ。その理由とは?

「ラフから打つと大抵はフェースとボールの間に芝が入り、スピン量が大きく減ります。球は止まりにくくなりますが、スピンが減ると球は曲がらなくなるので、曲がりのリスクを気にすることなく攻められるんです」

しかしラフは飛距離が落ちたり、逆にフライヤーで飛びすぎたりと、縦の調節が難しい気も……。

「確かに芝の強い夏場はヘッド速度が落ちやすく、さらに芝に負けてフェースがかぶりロフトも立ち、抵抗も増すため、ショートアイアンでも飛距離が落ちるケースは多いです。逆にヘッド速度が落ちなければ飛びすぎるし、そういった意味で夏ラフは注意が必要ですが、この時季は芝の抵抗が減り、夏場と比べ距離のバラつきが大きくはなりにくい。ちょっとボールも浮きますし、曲がりにくいのは変わらないので、秋ラフの150ヤード以下は、格好の攻めどきですよ」

飛距離のバラつきを抑える2つの方法とは?

飛びすぎが多い人・HSが速めの人は…
「フェースを開いて上に飛ばす」

フェースを開いて刃で芝を“切る”ように打ち、上に飛ばす。上にフライヤーするので距離感がズレにくい

>>このタイプの打ち方の詳細はこちら

ラフに負けて飛ばない人・HSが遅めの人は…
「ロフトを立てて前に飛ばす」

ロフトを立てて当て、“前に飛ぶ力”を上げる。「秋は多少フライヤーするので普段通りの距離感で!」

>>このタイプの打ち方の詳細はこちら

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より